投稿者 ネハヨ 日時 2007 年 1 月 27 日 01:49:46:
回答先: 惑星探査 投稿者 松本 日時 2002 年 2 月 24 日 17:41:53:
金星の温度に関してはいつも疑問が生じるのですが、どこにも明確な答えが書かれていないのが現状です。
たとえば、新アダムスキー全集・第四巻「UFO問答集」P190 には次のような記述があります。
『惑星探査機によって金星その他の惑星に生物が存在しないことが判明したと大衆は思い込んでいる。たとえば金星の温度はセ氏四八〇度もある焦熱地獄であるために下等な生物すら存在する可能性はないと信じ込んでいるのだ。ここで疑問が生じる。それほどの高温の地表になぜアメリカの金星探査機はパラシュートで軟着陸できたのか。』
この探査機のパラシュートが何で出来ていたにせよ、少なくとも何分間は重量を支えなければならにはずなので、それほど柔な材料ではなかったでしょう。いったい何で出来ていたのでしょうか? 色々と疑問は沸いてくるのです。当時使用された、高温中で引っ張りに耐えられる材質とは何か?
(こういう質問も詭弁に属するものか?)
また、金星探査機から贈られてきた画像は、どのような装置を使用したものか等。高温度高圧下で作動するものとは、半導体ではありえまい(たぶん)。
カール・セーガン博士も、その可能性に言及していました。
金星における生命存在の可能性(60年代)
http://www.adamski.jp/wwwboard/room07/messages/1426.html
金星4号について
http://www2.adamski.jp/pdf/ucon/035a.pdf
世の中わからないことばかり。
ネハヨ
|> ∇現在、惑星探査などによりわかっている金星
|> の大気の状況を説明した書籍がありましたので、
|> 一部を紹介します。
|> この中には、「金星大気にはかつて大量のH2O
|> (水分)があり、・・・」といった説明もあり、
|> 過去の状況が気になるところです。
|> 「岩波講座;地球惑星科学−12比較惑星学,
|> 松井孝典他,1997年」より
|> 4 惑星大気・惑星磁気圏
|> 4.2 惑星大気の概観
|> (a)金星
|> ・金星大気は高温高圧の二酸化炭素大気で特徴づけ
|> られている。
|> 大気はほとんどすべて二酸化炭素であって,3%の
|> 窒素を含む。
|> 地表気圧は9.2MPa,地表温度は735Kと推定される。
|> 金星大気の鉛直構造は図4.9に,大気組成は表4.5に
|> 示されている。
|> ・金星は10個以上の探査機(米国と旧ソ連)が直接
|> 大気内に入ってその場観測行っているため,地球に次
|> いで最もその場観測データが多い惑星である。
|> しかし,高温のためにプローブの寿命が短く,下層
|> 大気の継続的なその場観測はない。
|> 金星大気は全面的に雲に覆われているために大気外
|> から可視光で地表を見ることはできないが,直接的
|> な観測がない60年代にすでにマイクロ波の観測から
|> 高温高圧の地表は推定されていた。
|> ・図4.9は探査機のデータにもとづいて推定された
|> 金星標準大気の構造を示している。
|> 高度50−65kmに全球をほぼ一様に覆う雲の層があり,
|> さらにその上80−90km高度までもやの層が存在して
|> いると考えられている。
|> 雲の下の温度勾配はほぼ断熱温度勾配に従うが,断熱
|> 温度勾配よりは有意に(1K/km 程度)安定である。
|> 地球の場合と異なって地表温度は緯度方向にほとんど
|> 変化せず,南北の温度差は5K 程度しかない。
|> 金星の1太陽日は116.7日(公転周期は224.7日,自転
|> 周期は243日で公転と逆向き)と長いにも関わらず,
|> 気温の日変化はほとんどない。
|> これは大気が放射冷却の時定数が大きい(表4.1参照)
|> ためである。
|> さらに,自転軸がほとんど直立しているために季節
|> 変化もない。
|> ・金星を覆う雲のアルベド効果と厚い大気のために
|> 地表にはわずかしか太陽放射が届いていない。
|> 雲のアルベドは平均77%に達しているため,金星大気
|> における正味太陽放射は地球における正味太陽放射
|> よりも小さい。
|> さらに厚い大気のなかで吸収されるため,地表面に
|> 達する太陽放射は大気上端における量の数%にすぎ
|> ない。
|> それにも関わらず高温の大気が実現されている理由
|> は温室効果による。
|> Pollackらの数値計算によるとCO2が463K,H2Oが218K,
|> 雲が113K,SO2が52K,COが13Kの温度上昇に寄与して
|> いるとされる。
|> 微少量であるにも関わらず水の効果が大きいことに
|> 注意しよう。
|> 雲も重要である。
|> 金星の下層大気の温度分布は,雲層の上端で有効放射
|> 温度になるような断熱温度勾配で大まかに近似できる。
|> つまり雲は赤外線に対して不透明で、惑星放射にとっ
|> てはあたかも地面のように振る舞っている。
|> ・大気の温度は65−100kmの間は高度とともに減少し,
|> 地球のような明確な成層圏を欠いている。
|> したがって,これら全層を中層大気とよぶ。
|> 中層大気においても日変化はきわめて小さい。
|> さらに高層の温度は100km以上の高度で増加し昼間側
|> では170km,高度で300Kに漸近する。
|> 熱圏温度は地球よりもはるかに低い。
|> 地球では昼夜の差は200Kで全体の20%程度であるが,
|> 金星ではやはり昼夜の差は200Kで,この場合は100−
|> 300Kと3倍も変化することになる。
|> 熱圏温度の観測は原子酸素のスケールハイトの観測
|> にもとづいている。
|> 夜側の「熱圏」は熱圏とよぶにはふさわしくない低温
|> である。
|> そのために,しばしばcryosphereとよばれる。
|> 同じ用語は地球の氷点以下の領域にも用いられるので
|> 注意が必要であろう。
|> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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