投稿者 ITキッド 日時 2001 年 2 月 26 日 06:38:58:
昭和60年4月18日、日本の工業所有権制度が100周年を迎えたのを
祝して、特許庁では歴史的な発明者から10名の方々を顕彰者として
選び、その功績をたたえました。顕彰者として選ばれた方々を紹介
いたします。
・豊田 佐吉(1867〜1930)
国家に尽くすべく、発明を生涯の仕事とした彼は、外国製機械
が全盛の中で国産機械の開発を目指し、当時広く使用されていた
織機の生産性及び品質を大幅に向上させた木製人力織機を完成
し特許権を得ました。この成功を背景に動力による織機の開発を
進め、木製動力織機、更には世界最初の自動織機を完成させました。
その後も自動織機の改良を進め、彼が得た特許権は84件、実用新案件
は35件にも達しました。
・御木本 幸吉(1858〜1954)
真珠に対外輸出品としての有望性を見込んだ彼は、真珠の人口
養殖の研究を進め、4年間の研究の後に、養殖したアコヤ貝の内側
に半円形の真珠を作り出すことに成功し、特許権を得ました。
この半円形真珠も装飾具として世に受け入れられましたが、彼は
円形真珠を作るべく研究を進め、ついに成功しました。この真珠は
「ミキモト・パール」の名で世界に普及し、世界の真珠市場の6割
を占めるに至りました。