投稿者 松本 日時 2001 年 6 月 21 日 23:17:52:
回答先: なぞなぞ(物理的科学好きな人向け) 投稿者 スターダスト 日時 2001 年 6 月 21 日 17:48:19:
|> 概念を拡張すると
|> もっと素敵な世界を覗き見ることも
|> できると確信しました。
|> 光検出器の座標系から見ると
|> 電子が加速度運動しているように見える。
|> 加速される電子は、光子を放出し
|> その運動エネルギーを減衰させる。
|> −−−−−−−−−−−
|> 以上は正統派物理学で常識。
∇相対論で考えると、全ては、どの系から見る
かにより、物理的属性がまったく異なったもの
に見えてしまうということですね。
事実とはいえ、常識的な感覚と比較して考え
ると、奇妙に感じられますね。
|> ここからは私の非常識。
|> 電子じゃぁなくて
|> ほかの素粒子があっても
|> そのまわりに
|> 適切ななにかの検知機が
|> 加速度運動すると
|> なにものかを捕らえる。
|> あれまぁ、あんまり非常識ではないようですね。
∇3次元空間での加速度運動だけではなく、
4次元時空の系など我々の生活にあまりなじみの
無い系から見た場合、また相手が素粒子だけで
なくもっと大きな物体であっても、実際にはその
エネルギーとかは異なって見えるのでしょうね。
∇ご存知かも知れませんが、概念を拡張している例
として、「宇宙物理学の最前線」F・ホイル,
J・ナーリカー,みすず書房,1991年,原書1980年に、
ちょっと変わった議論がいくつか展開されています。
この例からも視点を変えると別の世界が見えてくる
こともあるということは、これからも十分考えてみる
必要があると思われますね。
”基本になる次元はただ一つしかない”
・少し考えると、すべての物理量は長さ(L),
質量(M),時間(T)のベキから構成される単位
で表されることがわかる。例えば、速度は(L/T)
の単位をもち,電荷は((L^3/2)*(M^1/2)),
重力定数は((L^3)/((T^2)*M))の単位をもつ
等々である。
・20世紀物理学の重要な二つの進展が三つの独立
した基本単位をもつ必然性をなくした。
・これらの一つは特殊相対性理論で、自然界に基本
速度が存在することを明らかにした。すなわち独立
した単位としての秒を不要にできる。
・もう一つの自然の定数であるプランク定数hと
ともに考えると、全ての単位を質量だけで書ける。
・すなわち、
長さ;M^-1,時間;M^-1,エネルギー;M,
電荷;M^0,磁場;M^2,重力定数;M^-2
”粒子質量の変化できる枠組を使うと幾何学が簡略化
される”
・ほとんどの場合に次の二つの描像が数学的に同等で
あることが示せる。
「粒子質量一定+複雑な宇宙の幾何学」
←→「粒子質量可変+もっと簡単な宇宙の幾何学」
・二つの描像が決定的に異なる事例は、時空の特定の
点ですべての粒子の質量が新しい描像でたまたま0
になる特別な場合にある。質量がなくなることは、
最初の描像における時空幾何学の特異点に対応して
いる。
・宇宙の起源は最初の描像では大きな謎に思えるが、
第二の描像ではまったく謎ではなくなる。
”宇宙膨張の別の表現”
・ハッブルの赤方偏移は膨張のない宇宙で粒子の質量
が時代とともに変化することから生じると解釈できる
・粒子質量の変化するミンコフスキー宇宙では赤方
偏移−等級関係は非常に簡単な式に従う
・時空の特異点と宇宙の起源の問題は避けることが
できる