投稿者 Vosne 日時 2004 年 5 月 14 日 23:18:34:
回答先: 手持ちの資料 投稿者 Vosne 日時 2004 年 5 月 12 日 22:08:46:
∇脳の中でどのようにして声が聞こえるようになるかを
説明した書籍がありました。原因は人によって異なり
いろいろあるようです。
(脳と心の地形図,原書房)より
・どんな感覚体験も頭のなかで作り出すことができる。
耳鳴りは外からの刺激がなくても、聴覚野からの刺激で
起こる。
コンサート会場にいるときのように、フルオーケストラ
が大音量で鳴りひびいているのが聞こえる人もいる。
ソ連の作曲家ドミトリ・ショスタコーヴィチは、頭を
傾けるだけで音楽が聞こえ、実際そこから旋律を拾った
こともあるという。
そのきっかけは、第二次大戦中にすぐそばで砲弾が炸裂し、
金属片が脳に刺さったことだった。
首をかしげることで金属片が聴覚野に触れ、活動をうなが
したのだろう。
・幻聴でよく聞こえるのは、人間の声である。
ある患者を調べたところ、幻聴として聞こえてくるのは、
実は自分の声だった。
脳のある部分が発した言葉を、別な部分が聴覚情報として
受け取っているのだ。
正常な脳だと、発話する部分を監視していて、言葉の認識
部分が活動しているときだけ信号を送るようにしているから、
このようなことは起こらない。
だから自分の声と他人の声を混同しないですんでいる。
・もっとも正常な人でも、外からの声と自分の声が区別
できないときがある。
死んだ人の声が聞こえたという例はよくあるし、強い興奮
状態やストレスを受けているとき、神からのお告げを聞いた
と主張する人もたくさんいる。