Re: 原因と結果パート2


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投稿者 Junichi 日時 1998 年 7 月 28 日 07:17:18:

回答先: 原因と結果パート2 投稿者 希望 日時 1998 年 7 月 25 日 20:44:43:

 原因と結果、それに時間ですが、わたしはこう考えます。

>この場合の原因と結果は、この瞬間に関する事です。
>そうなると時間とはなんでしょうか?

 結論から言うと、原因は設計図であり、結果はその最終的な目標ですが、そ
れらは同じになるはずです。そして、完成途中の段階にそれを見た人は、その
完成図の全てを見ているわけではありません。ただし、そのための活動は見れ
るはずです。つまり我々が時間として感じるものはこの活動だと思うのです。

 ある人が家を建てることにしたとします。彼は建築家を呼んで家を建てたい
と依頼します。すると建築家は、どのような家がよいのか、広さとか部屋数、
予算などの詳細を聞き出します。
 そして建築家は、依頼に会ったデザインの家を図面にします。彼はそれを持
って依頼主に見せ、幾らかの手直しのあと、OKになればその図面を工務店へま
わします。あとは、工務店が必要な材料とか職人の手配を行って、家を建て始
めるわけです。手順にいくらか違いがある場合もありますが、こうして出来上
がった家は、図面どおりになっています。
 ここで原因となるのは、家を建てたいという依頼主の想念ですが、その意図
は図面にも現れています。また、その結果として出来上がった家が存在してい
ます。
 ここで、原因から結果を生じるためには、建築家や工務店、大工職人、金、
建築材料などが必要ですが、それらは家をたてるという目的のために一体化し
ています。そして依頼主が手を出さなくても、図面から家は自然に作成されて
ゆきます。
 もうひとつの例としては、受精した細胞があげられます。最初の受精卵は、
たった一つの細胞ですが、ひとりの人体をつくるための設計図をもっています。
そして、熱烈な創造意欲を持っているはずです。やがて、この細胞は分裂して
二個になり、さらに分裂増殖して、人体の各器官を構成してゆきます。ここで
は、細胞のなかにある設計図と、細胞の中の分子群が一体となって人体の組織
づくりを行っているわけです。
 また、春先に肥沃な土に蒔かれた種子は、原因となり、植物がそこに生育し
てきます。
 人間の想念は『形成力』を持っていると言われますが、そには様々な原子や
分子群が参加してくるわけです。そして、一度ある目的のための活動がはじま
ると、それは妨害とか敵対的な活動のないかぎり、最終的な結果を生じるまで
活動が続くのです。
 これらに共通した時間とは何でしょうか。それは、単に結果(目的)が生じ
るまでの活動の総計に過ぎません。条件を変えると、その過程を早くも遅くも
できます。そして、原因と結果は途中の活動を通じて一体となっているのです。

 Junichi


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