投稿者 松本 日時 2002 年 8 月 25 日 10:35:55:
回答先: Re: 核細胞 投稿者 風 日時 2002 年 8 月 18 日 21:23:07:
|> 人間の体を形成している 細胞達をパーツごとに
|> まとめる役目をする細胞(核細胞)が存在することが
|> 確認された様です。
∇ES細胞のことでしょうか?
|> パーツごとに核細胞が有るとするならば、これらの
|> 核細胞をさらにまとめ上げているスーパー核細胞
|> (仮名)が存在するであろうことは、容易に想像が
|> つくと思います。
|> このスーパー各細胞こそが、これまで魂と呼ばれて
|> いたものかも知れませね。
|> これまで抽象的に語られてきました”想念”が実は、
|> 現象(物体)として存在している可能性を示す良い発見
|> とは言えないでしょうか?
∇”想念”も化学作用が関係しているというのは、
ほぼ正しいように思えます。
意識と脳と化学作用との関係はかなり密接である
と思われます。
「心はなぜ進化するのか,A.G.ケアンズ-スミス,2000年」
・ワイルダー・ペンフィールドは、脳のどの部分が
何をしているか、とりわけ、意識にはどの部分が必要
なのかという問題に、つねに関心をいだき続けていた。
脳外科医として、文字どうり数百人の患者を相手に
した経験から、彼は言う、
大脳皮質のどの部分が切除されようとも、意識は
存在する。他方、脳幹の高次の部分(間脳)の
機能が、負傷、圧力、疾病または局所のてんかん
性興奮によって撹乱されると、意識は不可避的に
失われる。
それにもかかわらず、局所麻酔を施された患者を
対象としたペンフィールドの実験からは、皮質は
特定の経験に関係しているとの証拠が得られた。
すなわち、側頭葉のいくつかの部分を刺激すると、
しばしば活発な「フラッシュバック」が生じ、患者
は何らかの長く忘れていた事件をあたかも再経験
するかのように感じるのだ。
他方またしても、正常な条件下では、意識の編成は、
皮質の隣接領域ではなく、より下部から、視床の
地域から生ずることが明らかだった。
(皮質のある一つの領域は、隣接領域とのあらゆる
結合を切断されても、なお機能する。
それはおそらく、その領域が視床との接続を通じ
双方向に情報をやりとりしているからだろう。)
先に引用した1966年の総説で、ペンフィールドは
さらに次のように言う。
・・・間脳の内部に神経繊維と灰白質のシステムが
あり、それが直接に両半球の機能単位と情報交換して
いることは明らかである。
意識の存在はこのシステムの動作に依存している。
これによって、皮質の機構の動作は発動し停止する。
だが、彼はこう警告する。
・・・意識が座を占めるそのような脳の区画が存在
すると示唆することは、デカルトを呼び戻し、彼に
魂の座としての松果腺の代替物を提供することに
なろう。
さて、この最後の点には私はそれほど確信が持てない。
もしかするとペンフィールドは事実魂の座のような
ものを発見したのかもしれないと−だがそれは、
大きい場所、実際には脳の大部分だったのだ。
もう二人のゲシュタルト生理学者の説を聴くこと
にしよう。
∇以下は、H/Pで検索した細胞分化の参考資料です。
「2002年5月号 科学技術特集 「ES細胞とは」」
http://lookjapan.com/JV/02MayST.htm
「ニッチ(Niche)論文」
http://cont.trc-net.ne.jp/in-depth/niche/01.html
「多能性肝幹細胞の分化と自己複製」
http://www.med.or.jp/jams/symposium/kiroku/117/pdf/117080.pdf
「胚性幹細胞と細胞分化」
http://www.med.or.jp/jams/symposium/kiroku/117/pdf/117033.pdf
「発生システムのダイナミクス」
http://evodevo.bio.tokushima-u.ac.jp/kaken-2002/KakenR_A1.pdf
「L研NEWS」
http://www.mitils.co.jp/lken_news/PDF/news23.pdf