投稿者 松本 日時 2002 年 3 月 03 日 21:00:53:
回答先: 火星の生命〜米露のウソ〜 投稿者 マウス 日時 2002 年 3 月 02 日 20:29:47:
|> 初めての投稿です。よろしく御願いいたします。
|> 宇宙開発の発表をする際、NASAはその全貌を隠して
いるらしい。とする「宇宙開発陰謀説」を提唱する
超常現象研究家もおり、その理由に、月及び金星、
火星ミッションの矛盾点をあげている。
|> たとえば火星の空の色に関しては、バイキングから
送られてきた当初発表の写真では、火星の空の色が
青かったが、二度目の写真ではオレンジ色をしていたので、
NASAは火星生命を隠蔽するため写真を修正し発表した
のではないか?
∇NSSDC(National Space Science Data Center)の
H/Pにそれらしき火星の写真があるようです。
バイキングではなくマースパスファインダーですが。
地球でも夕焼けは赤いし、晴れた真夏日の空は青い
ので、火星でも空が赤かったり、青かったりしても
それだけで、地球と同じ大気成分を持っているとは
言えないと思われます。
どうもこの議論は視点がずれているのではないかと
思えます。
「Mars Pathfinder Images」
http://nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/marspath_images.html
「Mars Pathfinder Color Images」
http://nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/marspath_images_2.html
|> 月探査に関しても過去にあれだけ米ソが無数に
打ち上げた探査機があったにもかかわらず、その目的や
成果が公開されている探査機はごく僅かであるのは隠蔽
の動かぬ証拠である。
∇確かに、月探査のデータとして日本の文献などで
公開されているものはほとんどないように思えます。
例えば、「月の科学,Paul D.Spudis,2000年,
原書1996年」の参考図書として、約30冊あまりの
書籍を引用していますが、ほとんどが翻訳されて
いませんし、その中で月探査機のデータがどの程度
参照されているかは不明ですが。
また、アマゾンコムなどで調べてみると米国で出版
されている文献(月探査で得られたデータを参照
したもの)はそこそこあるようです。
例えば、月探査のデータだけ紹介したものでは
ありませんが、アリゾナ大学出版会から刊行されて
いる惑星関連の書籍にも月探査で得られたデータ
が記載されています。
|> 金星探査機が大気密度が高く90気圧もある中を
パラシュートを用いて降下・着陸するのは下降速度が
遅くなりすぎるので、パラシュートを用いたとする
発表はウソである。
∇これはパラシュートの設計の問題です。
金星の大気圧の観測値は、地表気圧が約92気圧、
高度50kmでは約1気圧、高度約120kmでは約0.01気圧
であり、探査機が突入した時どのくらいの高度で
パラシュートを開くかによります。
またこの時の探査機の突入速度によります。
詳細はパラシュートの設計思想および着陸までの
シナリオ等を記した資料を探して議論すべきこと
がらのように思えます。
|> などなど、疑問点を残す結果となっているようだが、
思うに、これらは冷戦の宇宙開発競争の最中に打ち上げ
れた探査機であるからして、目的や成果が必ずしも
科学的なものとは限らないこと、そして情報公開も
軍事機密を理由に制限されることなどが考えられるため、
情報を隠しているからといって生命体や宇宙人の存在を
隠していることには、すぐにはつながらないと思うのだが、
いかがだろうか?
∇いくつかの日本の文献から調べてみると、NASAの
惑星探査機から得られたデータや写真などの資料はかなり
の量が文献やH/Pなどに公開されているようです。
但し、日本語に翻訳されているものは殆ど無く、日本人の
超常現象研究家で海外の文献などを十分に調査していない
ケースでは、単に誤解していることも考えられます。
NASAの惑星探査結果から見ると太陽系の他の惑星が
知的生命体の生存に適しているとはほとんど考えられ
ませんが、基地などを建設してそこに住んでいるので
あれば不可能ではないでしょう。
ただ、NASAがそのことを知っていて隠していると
いうのは、かなり考えにくいことですが。