人間の目的
ジョージ・アダムスキー
人間はどのように努力しようとも、少数の人々だけに奉仕することによって楽しくはなれません。そして生命と宇宙の高い次元の法則を知ることもできません。自分が欠くことのできない一部分となっている万物に奉仕しながら"父"の意志を行う人は幸いなるかなです。自分自身を十分に理解するためには、人は無数の人々に奉仕するする必要があります。無数の人々が存在するからには、"神"の表現である無数の経路が存在します。ただ一つの経路かまたは少数の経路だけでは自己の理解に役立ちません。それはちょうど万物を照らしている太陽が、急にそれを止めて一個人だけを照らすことができないのと同じです。太陽がこのようなことをしたなら、その目的を達成することにはならないでしょう。
個人が"自分自身"を知るためには動機が多数を通じて存在するのです。私は自分自身をなくして無数の人々を援助しようという欲求または動機を持っていますので、この奉仕をするために12回ほど生まれ変わっています。私達の判断によれば、それらの誕生の中には、不愉快な場合もありましたし、また、とても愉快な生活もあったということです。しかし、誕生―新生―というものは、私がこれまでに奉仕をしてきた多数の人によって私に与えられています。なぜなら、私に何かを教えてくれない人はいないからです。私がこれまでに回答してきた無数の手紙類のどれもが、金銭黄金または、この世界が与え得るいかなる名声などよりも、はるかに価値のあることを私に教えてくれました。その手紙類を通じて私が知ったことは、私に新しい誕生を与えてくれたのです。この手紙類に対する絶え間のない回答は、明日、私をさらに別な人間にしてくれるでしょう。ささやかな方法によって私が奉仕する相手の人数が増えれば増えるほど、人々は私という人間をよりいっそう大きくしてくれます。一方、私はその人々を通じてさらに私自身をよく理解することになります。もし、私が少数の人々か自分だけに奉仕したならば、私が知らなければならない物事(事実)を誰が教えてくれたでしょう。私自身についての知識は私が奉仕した人数と同じほどに小さなものだったことでしょう。
あなた方に対する私の助言は次のようなものです。できるだけ多くの人に奉仕しなさい。奉仕する相手が増えれば、増えるほどあなた方自身の理解が高まるでしょう。実際には、この事が生まれてきたための運命を成就したいと願う人の動機になるのです。"神"は"万物"に奉仕していないでしょうか? 神は自分のための考えを持っていません。だからこそ、神は"最高"〜"無限"なのです。"神の子"である私達も同じようにしなければ神の意志に従うことにはならないでしょう。次のように質問してみましょう。神は私達か、もしくはその創造物の何かに日常の必要なものを供給して、その報酬を求めるでしょうか? いいえ! 求めません。神が受ける報酬は、その創造物が創造された目的を達成するとき、求められることなく来るのです。人間も同様です。これが地上における人間の目的を成し遂げる唯一の動機です。それは他の惑星でもとても素晴らしく為されているのです。
(訳H・K)