Cosmic Consciousness

意識の声 No.36 より

1993年 7月号

 

 私は根っからの文化系人間であったらしく、小学校六年生の頃だったと思いますが、四百字詰め原稿用紙約四〇枚に哲学的な小説を書いて、当時一世を風靡した『少年倶楽部』という雑誌の編集部へ投稿したことがあります。結局、返送されてきましたが、それには丁寧な文面の断り状が付けてありました。その文面の中に「原稿が輻輳(ふくそう)しているので」とあって、このとき初めて「輻輳」という言葉を覚えたことを記憶しています。とにかく、子供が出した原稿にも丁寧に断り状を付けて返送されたことに対して、さすがは天下の講談社だと、断られたのに妙に感心しましたですね。現在同社は押しも押されぬ大出版社です。

 

 その講談社からでているCADET(カデット)という若い人向きの雑誌七月号にユーコン誌の紹介がなされています。各種の珍しい雑誌を取り上げた記事でして、小さなスペースですけれども私にとっては感無量でしたね。六〇年近い昔に原稿を断られた出版社の雑誌に、私が主宰する団体の専門誌が今どき紹介されるとは、夢想にもしなかったからです。

 

 人間の運命は予想できないものだということを、私ほどに痛感している人はあまりいないでしょう。大体に私には幼児の頃から不思議な事が身辺に続発していて、その理由が全くわからないままに自分を不思議人間と思いながらすごしてきたものです。プライベートな事はあまり洩らしたくないのですが、とにかく到底正常とは言えない環境の中で子供の頃を過ごしています。この不思議さは現在も続いています。決して大袈裟に言っているのではありません。いつかスペースピープルによって私にまつわる謎の全てが解明されるときが来ることを期待しています。アダムスキーも謎だらけの人生を歩んだようです。彼の体験記の中には述べてありませんが、スペースピープルは彼に対して膨大な量の秘話を伝えていると思われますものの、ほとんどは公開されなかったようで、彼の著書に書かれている事は、その中のほんの一部分だけだったと聞いております。

 

 私は人間のカルマの法則を実例でもって研究するために、昨年から戦国時代の史実を読みまくってきました。最も関心があったのは織田信長です。この残忍無比にして西洋文明導入のパイオニアーの敢えない最期は、まさにカルマの法則によりますね。残忍といえば、殺すか殺されるかの戦国時代の英雄豪傑のいずれも大同小異です。

 

 ところが、こんな資料に熱中した結果でしょうか、私は五月頃から少し沈滞気分になり、パワーが出なくなったのです。これはいけないと思い、ふと書棚からアダムスキーの原書Inside The Space Shipsを取り出して読みましたら、たちまち闇夜に太陽が出現したかの如く、全身が光明に輝くような気分になって、「こんな物凄い書物がこの世界のどこにあるんだ!」と、天を仰いで万歳を叫びたくなりましたね。それ以来、私はこの書物にカヴァーをかけてカバンに入れて持ち歩き、電車内、喫茶店などで一休みするたびに取り出して読んでいます。

 

 ご承知のように、この原書は日本語版新アダムスキー全集第一巻『第二惑星からの地球訪問者』の中の第二部『驚異の大母船内部』に相当する本で、皆様方は内容をすでによくご存じと思いますが、翻訳者である私が何度読んだか知れないこの本を改めて読み直して今さらのように大感動するのですから、大変な書物であると言えます。「その内容が全て真実ならね」という声が聞こえてきそうですが、信ずるか否かに対しては「個人のカルマの問題だ」としか言えません。いまだにアダムスキーを非難攻撃する人たちがいるそうですが、だいいち五〇億の人間が太陽系の実体について全く盲目状態なのですから、攻撃する人がいないのがおかしいぐらいです。

 

 ところでInside The Space Shipsは世界のアダムスキー派研究家間では、略称としてITSSと呼ばれています。これを覚えておかれるとよろしいでしょう。第一著のFlying Saucers Have Landed(日本語版の第一部は)FSHLです。大体に内気な私としては電車内で英語本を出して読むのは気が引けるのですが、このITSSに限って、むしろ勇気を持って読めるのですから、これまた不思議な本ですね。

 

 わたしはITSSを三冊持っています。一冊は昔アダムスキーから贈られた署名入りの初版本、二冊目は二〇年程前に都内新宿の紀伊国屋書店で不思議な経緯によって入手した本、三冊目はカリフォルニア州サンディエゴの古本屋で偶然見つけた本です。紀伊国屋の場合は、こうです。当時、出版社を経営していてUFOの関係の専門誌を出していた私にとって、アダムスキーのITSSがどうしても必要になったのです。というのは、昔、それを翻訳して高文社から『空飛ぶ円盤同乗記』と題した出版したとき、同社の編集マンが私が貸した原書の中の写真を全部切り取ってなくしたために(本は返してくれましたが)新しいITSSが必要になり、それを探しまわっていたのです。紀伊国屋でそれを見つけたのは唖然となるほど不思議な出来事によるもので、明らかにスペースピープルのご援助があったと私はみています。ただし現在のアダムスキーの原書類は英米で廃刊になって全然入手できません。また事情により私の所有本の貸し出しも不可能ですからご了承下さい。

 

 私がこの本を持ち歩くもう一つの理由は、この中に書かれてある英文を全部丸暗記することにあります。そうすれば私の貧弱な英語力も向上しますし、文章を覚えてしまえば本を持ちある必要もなくなりますので、その分だけカバンが軽くなります。丸暗記には凄まじい努力が必要ですが、ボケ防止にもなって一石四鳥ですね。

 

 「数ある書物の中で最も優れているのは新約聖書だ」と、昔、落陽の紙価を高らしめた『眠らぬ夜のために』の中でカール・ヒルティーは述べています。どれが優れているかは個人の価値観の問題ですが、私としてはITSSを最上位に置きたいですね。その理由は来世紀になって必ず明確化します。その頃、新訳は宗教ではなくて別な意味での価値が見いだされることになるでしょう。


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