Cosmic Consciousness

意識の声 No.65 より

1995年12月号

 

悪魔は私達を誘惑しない

 

 九月のアメリカ行き以来、いろいろな行事や仕事で過労が続いたせいか、私は少し体調を崩しまて、一一月中旬の五〜六日間は寝たり起きたりの生活を過ごしていました。今はすっかり回復して毎日元気よく仕事を続けています。つくづく思いますのは、自己抑制の重要さです。如何に強烈な信念があっても人間の体力には限度がありますから、それをわきまえて抑制することが大切であることを痛感するこの頃です。付き合いのときにアルコール類を飲むのも、やはり抑制がものをいいます。一九世紀イギリスの有名な作家ジョージ・エリオットは「悪魔は私達を誘惑しない。私達が悪魔を誘惑するのだ」と言っています。この人は本名をメリー・アン・エヴァンズという女性なのですが、信仰に逆らい、恋愛に傷ついた結果、自分自身の内面をきびしく見つめて一種の悟りの境地に達したのです。自分自身の心に誘惑を受け入れる要素があるから、誘惑されたような気がするのだという彼女の境地は、精神的な発達度の高い東洋人の目から見れば、たいしたレベルではないように見えますが、現在、物質文明に毒された日本人にもあてはまる名言といえるでしょう。

 

 アダムスキー問題にしてもそうです。やたらにアダムスキーの名やUFO写真をまき散らしたりすればよいというものではなく、一般社会の反応を敏感に察知しながら節度をもって適当に抑制しながら活動を続けるというのが、結局は長く持続させる賢明な方法であるといえるでしょう。それにしても、先般九月にアメリカで知ったのですが、アメリカ人のほとんどはアダムスキーの名を知っていません。それどころか、アダムスキーの名を知っている少数の人でさえも、彼を世紀のペテン師だったと認識している程度らしいのです。驚いた話ですね。これはアメリカにコンピューターによってUFO写真の真偽を科学的に判定するという団体があって、アダムスキー撮影のUFO写真のすべてを、糸で模型を吊り下げて撮影したニセモノだと発表したために、「科学」という言葉に弱いアメリカ人がひとたまりもなくインチキだと信じ込まされた結果であるともいえるようです。つまり彼ら一般大衆は悪魔をみずから呼び寄せたわけです。というわけは一般人の中にアダムスキーの言説を信じたくない要素がひそんでいるからでしょう。こうなればGAP活動も「前途ほど遠し。思いを雁山の暮雲に馳す」となってきそうですが、ナーニ、私にはそんな感傷はありません。やったれ、やったれ、と内部の衝動は依然として自称マッチョ人間を駆動しますが、しかし節度と抑制の重要性に七一歳のこの頃やっと気づいた私は馬車ウマのようには、やりません。むしろ悪魔を呼び込まないように自制と、意識からの印象に従いながら前進を続けるだけです。

 

 ついでながら「悪の持つ最も効果的な誘惑手段の一つは、闘争への誘いである」と、オーストリアの著名な作家フランツ・カフカが言っています。「人生は闘争である」というのもローマ皇帝アウレリウスの言葉です。しかし私に言わせれば、「人生は自分自身との闘いである」と言いたいですね。結局、真実の悪魔は存在せず、本当の敵もいません。仮想現実として存在するように見えるものを、実在物として錯覚するからいけないのであって、そこで重要なのは、内部の意識からくる「真実を伝えてくれる」印象です。ここにおいてアダムスキー哲学が超偉大であることがわかります。

 

 

 

絶対に希望を捨てないで生きよう

 

 アメリカの世界的な週刊誌『ニューズウィーク』日本語版の今年九月二七日号に『生きている限り脱出口を堀り続けたい』と題する素晴らしい記事が出ています。要約すれば、映画『ショーシャンクの空に』の主人公アンディーが、無実の罪で終身刑を宣告されて投獄されます。普通の人間ならば完全にダウンするところですが、アンディーは絶対にあきらめることなく、生きる希望を持ち続けて、完成するまでに一九年かかる脱獄用のトンネルを毎日ひそかに堀り続けるのです。彼はどうせ無理なのだと最初から思わず、希望を達成するまで何度でもトライすることが大切だ、希望は人を自由にするのだという哲学をもって、絶対に苦難に対して降参せず、娑婆に出て好きな音楽を楽しみ、おいしいビールを味わうという人間的な瞬間を取り戻すのだと、鉄のような信念のもとに脱獄用のトンネルを堀り続けて、最後にやっと成功するのです。そして野原でどしゃぶりの雨に打たれてたわむれるアンディーのすごく印象的な姿を画面で見て猛烈な希望を起こしたのが、実在する人物のジェフ・コフマン氏です。彼は三九歳の弁護士で妻と四人の子供がいるのに、ルー・ゲーリッグ病(筋萎縮性側索硬化症)という難病で全身不随の身で絶望的になっていたときに、この映画を見て絶対に治してみせると勇猛心を奮い起こしたというわけです。これは感動的な記事でしたね。これほどの信念があればたぶん治るでしょう。

 

 信念とか希望とか絶対にあきらめないとかの思想よりも別な考え方や生き方があるという人があるかもしれません。それはそれでよいでしょう。しかし少なくとも私のささやかな人生体験からすれば、異星人がアダムスキーに伝えたこれらの言葉による実践こそは、全く今日までの私の仕事を成就させていますし、私という人間を作りあげた原動力になっています。痛感するのは、言葉だけでどんなに美辞麗句を並べ立てても行動が伴わなければ三文の価値もないということです。たとえば私は毎夜就寝前に宇宙の意識(創造主)に対して一体感と感謝の想念を送ることを日課にしていますが、これはベッドで仰向けになって眠り込むまで一時間でも二時間でも続けます。宗教的に言えば「祈り」です。そして自分の健康と繁栄のイメージを描き続けます。これを実行しないと私という人間の価値はないと思っています。だからこそ私のGAP活動は続行できたのだと思い、創造主と万物に限りない感謝の想念を送ります。とにかく実践が大切ですね。


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