投稿者 コスモス 日時 2005 年 6 月 03 日 19:37:50:
ご無沙汰してます。
先日、仕事の関係で、ある研究の成果報告会に参加しました。
通常、科学技術系の研究報告は、内容別にいくつかのセッションに
分けて、1つのセッションで何本かの報告を各発表者が壇上で、
資料をプロジェクタを使って、大きなスクリーンに投影して説明し
ます。
そして座長と呼ばれる人が、講演者の紹介及び質疑応答などの進行
の取りまとめを務めます。
この座長の働きで、研究報告の進行(特に質疑応答)が締まったり、
滞ったりします。
私が参加した日の午後のセッションで、座長の進行は見事でした。
一通り、資料の説明が終わったあと、二人の人が質問して、発表者
がそれなりの答えをしました。
座長さんは、その説明が2件とも不十分だと感じたのでしょう。
2つの質問の内容を簡単に説明し、
・2つの質問が関係していること。
・技術的な背景を解説して、この技術になじみのない人にもわかり
やすい説明がほしい。
と言い、会場の中で誰か補足説明ができる人がいませんか?と参加
者全員にたずねました。
皆、しばらく静かにしていましたが、ある人がマイクを取って、
補足説明を始めました。
私自身も質問が出たときと、講演者が回答した時にはよくわからな
かったことが、再度、説明してもらって、その内容を詳しく理解す
ることができました。
単純に研究内容を報告して、聞いている人に話しが伝わればよいの
ではなく、より良く議論し、多くの人が理解を深める。ということ
が大切だと思いました。
電子会議室などでも、より多くの人が参加して、理解を深めること
ができるように、会議室を大枠で取り仕切るシスオペとは別に何人
かが、個々の発言に対してうまく舵取りをできることが大切だと感
じました。
自分自身を振りかえって見ても、自分の意見を書き込むときには
それなりに考えるのですが、他の人どうしの発言の間に入って、
発言するのは難しいなと感じて、ほとんどそういう発言はしてい
ません。
これからは、そんな発言のしかたにも取り組んでみようかなと
思いました。