投稿者 松本 日時 2002 年 9 月 29 日 11:00:20:
回答先: Fw2: 核問題 投稿者 コスモス 日時 2002 年 9 月 29 日 07:25:40:
|> 1.科学技術に関する教育と情報公開について、補足
|> 特定の技術者だけが把握する技術を地球人全員
|> が利用していることが不自然に思えます。
|> また多くの人が、普段、自分が利用している物
|> のしくみに関心を持たない、理解しようとしない
|> ことに問題がある。とコスモスは考えております。
∇現在、我々の身の回りにある製品や電気,ガス,
水道,通信,医療,輸送などのサービスに関して、
ずいぶん多くの科学技術が利用されているわけ
ですが、ご指摘のとうり、どのようになっている
のか普段は関心が薄いのが普通ですね。
何か問題が発生して利用できなくなったり、被害
を受けたりすると初めて関心を持つのが人間と
いうものかも知れません。
ただ、あまりにも多くの技術が利用されている
ため、このうち一つでも理解しようとすると大変
な努力と時間を要するということも原因である
ように思えます。
例えば、今回の議論の、原子力発電に関してちょ
っと検索しただけで、多くの書籍が出版されて
いることがわかり、意外に思いました。
普段、いろいろな科学分野の書籍を見ていました
が、気がつかなかったことがわかりました。
今回は、基礎知識も無く議論に入ってしまいまし
たが、少なくともこれらの書籍の内容を読んだ上
で議論するのが、良かったのかもしれませんね。
(最後の方に一部の書籍名を記載しました)
|> コスモスの提案する教育には「生命の科学」と
|> 「テレパシーの修得」も含まれます。
|> さらに重要なのは、技術者及びその卵の人たちに
|> 「生命の科学」を教えることが大切なのです。
∇これは難しいことかも知れませんね。
”生命の科学”に関しては他に多くの生命の神秘に
ついて述べた書籍があり、また具体的な事実を詳細
に説明した内容を求める傾向がある技術者は、他の
書籍の方を選択すると思われます。
|> 芸術作品がそれに接した人に感動を与えるように、
|> 真に優れた技術はそれを使う人に「これはどんな
|> しくみなのだろう」という気付きをもたらす
|> 性質を伴っていると思います。
|> またそうなるように技術開発をすべきと思います。
∇ある種の科学や技術に関しては、確かに、芸術的
なセンスを必要としますし、またこれに携わる
科学者や技術者たちは、それが芸術であることを感
じているのですが、それを全ての人たちが感じる
ことができるわけでは無いように思えます。
優れていると言われる芸術作品にも同じようなこと
が言えるのではないでしょうか。
これは個人差によるものであり、どれが良いあるいは
正しいということでも無く、絶対的な基準もない
のではないでしょうか。
|> 現在、普及している科学技術の多くは、単に
|> 欲求を満足させるために開発されたために
|> 「使うと便利な」程度のしろものなのです。
∇確かに最初は便利さを求めて開発された技術で
あるかもしれません。が、開発された技術により
助けられた人もいるのではないでしょうか。
また、医療機器や薬のように人の命を助けるため
といった必要性から創られたものも多いのでは
ないでしょうか。
|> だから科学技術に対する関心は一部の技術者に
|> とどまり、技術に対する無関心が広がってしまう
|> と考えております。
|> (技術の漏洩を防ぐために、意図的に操作されて
|> いる場合もあります)
∇ブルーバックスのように以前からある程度あり
ましたが、最近、一般向けのやさしい科学技術の
書籍や雑誌が多く出版されているのを本屋でよく
見かけます。
ですが、分野が非常に多く、またやさしいと言っ
ても、他の雑誌などと比べると取っつきにくい
のでなかなか読もうなどと言う人は限られるので
はないでしょうか。
やさしいとか難しいといっても個人差があり、
期待したようには読まれていないように思えます。
技術的なノウハウはほとんど公開されません。
古くなったノウハウは一部の専門書などに見受け
られますが、全て公開すると膨大な量になるという
こともあると思います。またこれを読んで理解でき
る人は非常に限られるのではないでしょうか。
また、最近、気がついたのですが、これらは、欧米
諸国の書籍やH/P上の電子ファイルにかなりあり
ますが、日本の書籍や日本のH/P上あるいは
日本語に翻訳された書籍では非常に少ないようです。
もちろん重要と見なされているノウハウまでは
どこにもありませんが。
(特許や論文もこの部分はぼかしてあります)
|> ともかく「特定の技術者だけが把握する技術」
|> が多すぎる状況を少しづつでも解消すること
|> が大切だと考えております。
∇ほんとうに一握りの科学者や技術者しか把握でき
ない科学や技術があるように思えます。
とはいえ、おおざっぱな内容だけでも理解できたら
と思っているところです。
そういうわけで、このH/Pにもほんのさわり程度
の紹介を行ってきました。
詳細は、紹介した書籍などを見てもらえたらと
思います。大半は専門書ではなく、専門家が一般向
けに書いた比較的やさしいものなのですが。
|> 2.原子力(核反応)利用についての考え、補足
|> 核融合反応は自然界に存在するから許容できる。
|> 核分裂反応は自然界に存在しないので許容でき
|> ない。というふうに区別をするならば、
∇私のアナロジーによる説明が適切でなかった
ようです。
核分裂反応による大量の放射能の発生による
生命体への影響を考えたものでした。
例えば、太陽が核融合ではなく核分裂により
エネルギーを地球に供給していたなら、大量の
放射線も地球は浴びることになり地球上に生命
は発生しなかったでしょう。
|> 「核融合反応爆弾(水爆)と核融合反応炉」は
|> 許容できる。「核分裂反応爆弾(原爆)と核分裂
|> 反応炉(現在の原子力発電用原子炉)」は許容できる。
|> と考えるのでしょうか?
|> 違います。
|> コスモスは、次のように考えます。
|> 「核融合反応爆弾(水爆)や核分裂反応爆弾
|> (原爆)」は破壊を目的とする核反応利用で
|> あるので許容できない。
|> 「核融合反応炉や核分裂反応炉(現在の原子力
|> 発電用原子炉)」は奉仕を目的とする核反応利用
|> であるので許容できる。
∇ほぼ、そうだと思いますが、例えば、将来、
地球に隕石や彗星が衝突することが観測により
予想された場合、隕石や彗星を核爆弾を用いて
軌道をずらしたりして、地球上の生命を守った
とすると核爆弾の目的も変化します。
当初の目的が変化することを考えると、最初は
発電の目的で開発された原子力発電所ですが、
発電の結果、得られるプルトニウムが破壊を
目的とした核爆弾へと流用されることもあり
得るので十分な議論が必要なのだと思います。
|> ウランなどの核分裂反応自体が許されない
|> のならば、創造主はウラン自体の存在を許さ
|> なかった(作らなかった)とコスモスは考えて
|> おります。
∇核物質は地球の各地に少量ずつ存在し、核反応
を行っています。ラドンなどは、よくラドン温泉
ということで、お年寄りが健康のため利用したり
していて、核分裂反応自体に問題があるわけでは
無いと思っています。
問題は、大量のウラニウムを一箇所に集めて反応
させるため、原子炉のメルトダウンなどの事故が
発生した場合、被害を受ける人たちが膨大になっ
てしまうということです。多すぎる核物質による
核反応は大きなリスクを抱えてしまうのではない
でしょうか。
多少、費用がかかっても安全なエネルギーを
模索した方が、自分たちの子供たちや、地球に
住む他の生命にとってよいのではないでしょうか。
「わかりやすい原子力発電の基礎知識」
ISBN:4274034828,改訂2版,206p,21cm(A5)
オーム社 (1996-11-25出版)
「日本の原子力発電 ここが論点―円卓会議議事録から」
ISBN:4526039969,247p,19cm(B6)
日刊工業新聞社 (1997-03-25出版)
「地震と原子力発電所」
ISBN:4406024999,254p,21cm(A5)
新日本出版社 (1997-03-30出版)
「原子力発電所で働く人々」
ISBN:4900622141,221p,21cm(A5)
ERC出版 (1998-12-25出版)
「原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識」
ISBN:4487795427,344p,19cm(B6)
東京書籍 (2000-11-18出版)
「エコロジスト
ブルーノ・コンビ原子力を語る―環境の立場から
見た原子力発電への確かなアプローチ」
ISBN:4900622303,296p21cm(A5)
ERC出版 (2002-04-21出版)
「核のゴミがなぜ青森六ヶ所に―原子力発電の生み出すもの」
ISBN:4915970078,149p,21cm(A5)
創史社;八月書館〔発売〕 (1996-11-02出版)
「電気技術指針原子力編,原子力発電所の品質保証指針」
(第3版 ) ISBN:4889480420,30cm[A4 判]
日本電気協会 (オ−ム社) 2001/08出版
「原子炉の暴走―SL‐1からチェルノブイリまで」
ISBN:4526038458,269p,19cm(B6)
日刊工業新聞社 (1996-04-30出版)
「原子炉物理」
ISBN:4339065838,795p,21cm(A5)
コロナ社 (1996-02-15出版)