投稿者 松本 日時 2003 年 7 月 19 日 23:18:49:
回答先: Re: 補足 投稿者 佐々木和正 日時 2003 年 7 月 18 日 23:13:07:
|> 面白いお話ですね。
|> でも、日常の生活を考えると、
|> 私は電子がどうなっていようと全然問題ないです(笑)
∇でも、人が世界をどのように認知しているのかは
日常の生活に密接に関係していることだとは思いま
せんか?
この話、実はこのこととも関連のあることなのでは
ないでしょうか?
「脳はいかにして<神>を見るか,アンドリュー・
ニューバーグ,ユージーン・ダギリ,2003年」
科学はわれわれに、現実のメタファーとしての
説明を提供する。その説明は意味をなしている
かもしれないが、真実であるとはかぎらない。
その意味では、科学は一種の神話である。
神話とは、われわれを悩ませる存在の謎を解き
明かし、人生の困難にどう対処すべきかを教え
てくれる物語の体系のことである。
これは、物質的なリアリティーが本当に最高の
リアリティーであったとしても役に立つ。
なぜなら科学は客観的に証明された真実にこだ
わるが、人間の心は純粋に客観的に観察するこ
となどできないからだ。われわれの知覚は本質
的に主観的で、アインシュタインの時計の内部
を覗き込むすべがないように、脳の主観をすり
抜けて、事物のありのままの姿を見ることは
不可能なのだ。だとすると、すべての知識が
メタファーであることになる。われわれの周囲
の世界についての最も基本的な感覚知覚でさえ、
脳が作り上げた説明の物語として考えることが
できるのだ。
|> ところで、超対象性についてわかりません。
|> お答えいただけたら光栄です。
∇私もただの素人ですので、この程度しか、関連
する話をすぐには見つけることができません。
時間があれば、もう少し探すことは可能かも
しれませんが、とりあえず下記の記事を見つけ
ましたので、ご紹介します。
たぶん専門用語など意味がわかりにくいことが
あると思いますが、自分で検索によって調べて
みるか、それとも私に聞いてもらってもかまい
ません。但し、少し内容の確認、調査、理解
などに手間取るかもしれませんが。
「エレガントな宇宙,ブライアン・グリーン,2001年」
超対称性を、これまで他の解説でしてきたような
単純で直観的にわかる立場の変化と結びつける
ことはできない。
そうした可能性は時間、空間的位置、方向、運動
速度の変化で尽くされている。
しかし、ちょうどスピンが「量子力学的なひねり
を加えた回転運動に似ている」ように、超対称性
を「空間と時間を量子力学的に拡張したもの」の
なかでの観測的な立場の変化と結びつけることが
できる。
これらの引用は重要だ。というのはこの文は、
対称性原理の大きな枠組みのどこに超対称性が
おさまるかを大雑把に示すためのものだからで
ある。
数学好きの読者のために付け加えよう。
この拡張はお馴染みの時空のデカルト座標を新しい
量子座標、反可換なu×v=-v×uであるようなu,v
で補強することを意味する。
そうすれば、超対称性はこの量子力学的に補強され
た形の時空における平行移動と考えることができる。
とにかく、超対称性の起源を理解するのはかなり
むずかしいが、自然法則に超対称性の諸原理が
組み込まれるとして、超対称性の重要な含意の
一つに焦点を合わせることにする。
これは、はるかに理解しやすい。
(これ以降は長文のため省略)
「超弦理論とM理論,ミチオ・カク,2000年」
超対称性はすべての対称性の中でもっとも美しい
ものの1つであり、ボソンとフェルミオンを1つ
の多重項にまとめる。
異なる統計の場を統一することにより、超対称性
と超群はまったく新しい数学の分野を切りひらい
ている。
しかし皮肉なことに、それを支持する実験的証拠
は、ただのひとかけらさえも見つかっていない。
たとえば物理学者は電子とニュートリノを超対称的
な多重項にあてはめようとしたが、これらのレプ
トンのスカラーの相棒は見つかっていないのである。
実際現在知られている粒子のどれ1つとして、
超対称の相手はない。批評家には、超対称性を
「問題を探している解答」と呼ぶ人もいる。
超対称性の概念を支持する実験データはまったく
ないが、超対称性がはかりしれない有望さをもつ
非常に望ましい理論的機構を豊富に与えてくれる
ことは否定できない。
超対称性は単に素粒子を美的に満足のいく多重項
にまとめるきれいな方法というだけではない。
場の量子論に対して、次のようなはっきりした
実用的応用ができるのである。
1.超対称性ともつYang-Mills理論は、ふつうの
ゲージ理論よりくりこみの性質がよい。
(詳細は省略)
2.超対称性は、ふつうの大統一理論(GUTs)に
ある「階層性の問題」を解決するかもしれない。
(詳細は省略)
3.超対称性は「宇宙定数」の問題の解明に役立つ
かもしれない。(詳細は省略
4.超対称性は多くの望ましくない粒子を除いて
くれる。(詳細は省略)
5.超対称性を局所的ゲージ理論にまで拡張すると、
自然に量子重力の発散が落ちる。これは局所的
超対称性が、グラビトンがある場合だけ定義できる
ためである。
(詳細は省略)
|> |> 最近の量子場の理論では,そのような一般座標変換で
|> |> も不十分で,局所座標変換が必要になっている。座標の
|> |> 変換規則が局所的にしか与えられていないのである。
|> これは電子の確立密度と関係するものでしょうか。
|> 局所的な変換規則に従う=(マクロでは)時間と位置が同時に確定しない
|> ということ?
|> それとも古典理論とは直接には関係しない事柄でしょうか?
∇この話は、超対称性まではいかなくて、ゲージ対称性の
ことではないでしょうか?
|> また、スケールを変えて感じたことですが。
|> 人間ひとりの世界(宇宙)への影響度は局所的なものなのでしょうね。
|> 局所シンメトリが不変なものの集合体。。。
|> あれ?
|> 時空間の局所シンメトリをも使って、
|> すべての時空間内での物理現象を包含する理論を探すというのは
|> 矛盾してませんか?
∇大域的対称性と局所的対称性は両方とも考慮されるので、
OKだと思いますが。