投稿者 星は何でも知つている 日時 2001 年 4 月 16 日 21:40:01:
回答先: Re: 交換日記 to yoshimiさん 投稿者 星は何でも知つている 日時 2001 年 4 月 16 日 05:53:49:
”人の世は、重き荷を背負いて、長き坂を登るがごとし”
とは、かの徳川家康の名文句です。
yoshimiさんに、わたしの親しい友人が背負っている重き荷
についてなぜか、お話ししたくなつてきました。
その友人の両親は、友人が小学5年生の夏、離婚しました。
そして母に連れられて、母の実家へと引越したそうです。勝発で
やんちゃ坊主の彼は、その日からもの言わぬおとなしい子へと
変わつて行きました。
ある冬のこと、その少年が地区の子供達とまだ暗い早朝寒げいこ
のため、すこし狭くて人がすれ違うのがやっとの道を走って
いました。向こうから、他の地区の子供達がやつて来ました。
その中の一人が、すれ違いざまに彼を突き飛ばし、その勢い
で友人は川のなかえ転落して、大怪我をおつてしまいました。
そのとき彼は、自分の両親が離婚したせいで、その子供の親達が
悪く言つているのを子供が聞いていたからだと、思いました。
そのことで、友人は自分の両親が離婚したのでは無く、父親が病気
か何かで死んでいたなら良かつたのにと、思つたそうです。
彼は、今でもそのことを引きずり生きています。細胞が土へ帰る
まで消えることは無いだろうと話していました。
身体に傷を負う者、心に傷を負う者、さまざまでしょう。だから
人の痛みが分かるのかも知れませんね。