投稿者 ☆ 日時 2000 年 11 月 13 日 20:12:41:
回答先: Re: テレポーテーションA 投稿者 松本 日時 2000 年 11 月 12 日 10:14:56:
∇これってソリトンのこと?
*この記事は、週刊東洋経済11/11号のパクリです。
光ソリトンを検索すると、H/Pに下記の
説明がありました。また、軸索を伝わる脳波も
どこかに「ソリトンである」と書いてあった
ような気がしますが。どこに書いてあったのか
忘れました。
”光ソリトン optical soliton”
ある種の非線形波動方程式の解として、形を変えずに
伝播する波動が得られる場合があり、ソリトン(孤立波)
と呼ばれる。アメリカ・ベル研究所にいた長谷川晃に
よって、光ファイバー中でも電磁波の波動方程式の解
としてソリトンが存在すると予想され、これが実験的
にも検証されている。この種のソリトンが光ソリトン。
この実証を受けて、光ソリトンを使った通信方式の研究
開発が行われ、 1992年、日本の研究者によって、無中継
で 1200 km という非常に長い距離の通信が可能である
ことが、実験的に示された。まだ実験段階だが、将来の
長距離通信の方法として注目される。
∇コピーといっても、量子テレポーテーション
は光子の完全なコピーを作るのではない、という
ことに注意しないとダメなようですね。
「ノー・クローニング理論」によると光子の
位置と運動量の正確な同時測定は不可能である
としたハイゼンベルクの不確定性原理に反し
ますので。
「日経サイエンスの2000年6月号」にクローン人間
のことがちょっと書いてありました。
これによると完全なクローンは、どんなに遺伝子
操作しても、できないようですね。
問 量子の状態が正確にわかれば、人もテレポー
テーションできる?
答 同じ人間でも量子の状態が絶えず変化しており、
いつも同じとは限らない。一卵性双生児の兄弟や
姉妹、あるいはクローン人間であっても、決して
同一人物ではない。それぞれ違った記憶をもって
いるからだ。人間の複製を作り、複製された人が
自分を”複製”と自覚できるようになるのは、不確
定性原理により不可能なのか。それはだれにもわか
らない。だが、「ノー・クローニング理論」によれ
ば、人間の忠実な複製を作ることはできない。
*クローン牛はクローンからクローンを造ることは
3回程度しか出来ない。と言われるのはその為で
しょうか。
また一説には、人の想念を原子、分子にインプット
出来る装置の開発は将来可能になる。とのことです。
∇量子の世界では超光速現象はあたりまえのようです。
「電子のスピン」
電子のスピンは、古典的な対応でいえば、電子
の自転にあたる運動であるが、マクロな物体を
対象とする。古典物理学では電子のスピンは扱えない。
スピンを特徴づけるのは角運動量であって、これに
対しては、回転の運動量という古典的な概念を
あてはめることができる。例えば、スピンを含めた
角運動量の保存が成り立つ。
また、電子1個のスピン角運動量の大きさは不変で、
プランク定数を4πで割った値で与えられる。
電子は電気をもち自転しているので、そのまわりに
磁場を伴うと考えられている。実際、電子は小さな
磁石なのである。
尚、電子のスピンの本質はディラックの相対論的
量子力学によって説明されている。
相対性理論により、質量mの物体はエネルギー
mc*c(cは光速)をもっている。電子の場合、
これが、静電的なエネルギーによるものであるとし、
電子の半径をreとすると、mc*c=e*e/4π*εo*re
(εo は真空の誘電率)なので、これから電子の半径
が求まる。これは電子の古典的半径とよばれていて、
電子の実際の半径もこの程度であろうといわれている。
数値m=9.1×10の-31乗kg、e=1.6×10の-19乗C、
4π*εo*c*c=10の7乗C*C/kg・mから、電子の
半径は10の-13乗cm程度となる。
次に、電子のスピンを古典的に考えると、角運動量
Szの大きさはh/4πである。これが電子の古典的な
自由運動によるものと仮定し、回転半径をreに等しい
と見て、その回転の速度をvとおいてみると、
h/4π〜m*v*re となる。これを計算すると、
v〜2×10の10乗m/sとなる。
しかしこれは光速度c=3×10の8乗m/sに
比べてかなり大きい。(量子力学30講;戸田盛和)
*実証はされているのでしょうか。