投稿者 松本 日時 2002 年 1 月 27 日 12:19:58:
∇ハビタブルゾーン(居住可能領域)は以前、太陽系に
ついて議論されていましたが、最近になって、銀河系に
まで拡張されて議論されているようです。
約30億年後には銀河系とアンドロメダ銀河が接近する
ことが予想されています。
人類は、それまでに他の銀河系への移住を実現する方法
を見つける必要があるでしょうし、それ以前に幾つかの
難題を解決しなければならないと思われます。
主義主張,民族,宗教,国家や企業の利害の違いなどで
争いをするようなヒマはないはずなのですが。
1.2050年
・人口増大への対応(水,食糧,エネルギーの確保など)
「NHK地球白書,古川潤編著,2001年」参照
2.数千年後
・氷河期への対応(食糧,エネルギーの確保など)
3.数万年から一千万年後
・彗星の衝突への対応(スペースガード計画の拡大など)
「日経サイエンス2002年03月」より
[過酷な宇宙で生き残れる場所は]
・私たちは1999年、CHZ(Circumstellar Habitable Zone)
に相当する概念を銀河系にも拡張する提案をした。
銀河系のハビタブルゾーン(GHZ:Galactic Habitable Zone)
という概念の提唱だ。
・私たちの現時点の研究は、GHZの詳細を説明するには
まだほど遠い。生命に対する脅威を正確に見積もるには、
彗星、銀河核、超新星、ガンマ線バースト、恒星系の力学
について研究を継続する必要がある。
しかし、GHZの大まかな青写真は描けた。
銀河の中心に近い部分では軌道の不安定性、放射線バースト
と彗星の脅威などに苦しめられる。
外側の部分は比較的安全だが、金属量が少なくなるために
地球型惑星は小さいものしかできない。
GHZは、銀河内の薄いディスクにおけるリング状の領域
(太陽が存在する場所を含む)だろうと考えられる。
・GHZは確率的な考え方だ。この領域内にあるすべての
惑星が居住可能なわけではない。しかし、居住可能性は
GHZの内側の方がずっと高い。
GHZの参考資料は下記のH/Pにあります。
http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/
1.Astrophysics, abstract astro-ph/0012399
http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/abs/astro-ph/0012399
[An Estimate of the Age Distribution of Terrestrial
Planets in the Universe: Quantifying Metallicity
as a Selection Effect]
資料を「PDFファイル」でダウンロードしたい場合は、
Paper: Source (61kb), PostScript, or Other formats
の「Other formats」をクリックすると、
「Format selector for astro-ph/0012399」
http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/format/astro-ph/0012399
ここで、
PDF
Now includes fonts, needs Acroread 3.01 [Create PDF]
をクリックすると資料をダウンロードできます。
下記も同じようにすると資料をダウンロードできます。
2.Astrophysics, abstract astro-ph/0103165
http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/abs/astro-ph/0103165
[The Galactic Habitable Zone I. Galactic Chemical Evolution]