投稿者 Tatsuro 日時 2004 年 5 月 10 日 00:21:11:
回答先: テレパシーとは 投稿者 Vosne 日時 2004 年 5 月 09 日 20:56:30:
|> 一つの方法として,テレパシーとは何かを考えるには、
|> 意識と脳との接点とは何であるかなど非常に不可解な
|> 問題も含め議論する方法があると思います。
|> テレパシーとは空間的に離れて意思疎通がとてもでき
|> ないような場所で,あたかもコミュニケーションが
|> とれたかのように見える現象を総称していると思われ
|> ますが,空間的な距離よりも物質である脳と意識との
|> 質の距離の方がはるかに遠いのではないでしょうか。
|> 意識と脳がコミュニケーションできる方がよほど不思議
|> なことのように感じませんか。
そうですね。ここら辺について多くの研究成果や各人の考え
とか経験とかが語られたら面白いと思いますね。
意識と脳のコミュニケーション、、ここですね。
脳のどの部分が何をつかさどるか、とか、映像をどうやって
処理して、他の思考と関連付けて、知覚し、認識し、記憶
するのかとか、
眼の錯覚とか耳の錯覚とか立体視の問題とか、
なぜ線の集まりを形と認識できるかとか、、、
、、、
教養課程の心理学でちょっと習いました。
すごく興味あります。
|> また、自由意思と言われている概念や,意識の遅延現象
|> など脳と意識との関係には不可思議な現象が数多く存在
|> していて,多くの研究者が議論を進めているのです。
研究者の方々の得意分野の話とか、参考になる本とかHPとか
、、、
広い話題、さまざまな会話から、ふとぜんぜん関係ないと
思われる問題に対するヒントが隠されていることはたびたび
あります。
|> そういった人々がいままで解明してきた成果についても
|> 知っておくと参考になるのではないでしょうか。
そうなんです。これを知りたいんです。
|> ・哲学史では古くから,自由意思の問題は決定論に
|> ついての議論と密接に結びついている。決定論あるいは
|> 運命論とは,あらゆるものはあらかじめ運命を定められ
|> ているとする説だ。世の中の諸現象を支配する法則が
|> ある。初期の条件が与えられれば,それらの法則が,
|> 容赦のない論理のもとに,あらかじめ定められた結果
|> へと導いていく。人間にもそのような法則が働いている
|> と考えれば,人は与えられた状況の中で,その法則が
|> 命じることをやっているにすぎない,ということになる。
|> あらゆることはあらかじめ定められているのだから,
|> 自由な選択などいっさいない,と決定論者は主張する
|> 選択の自由があると思うのは,自分が何をするかを決定
|> する,内的あるいは外的な状況を知らないからにすぎない。
|> 私たちはロボット,それも非常に愚かなロボットであり,
|> 自分自身を理解していないから,自分がロボットだという
|> ことも知らない。愚かで無知だからこそ,自分には自由
|> 意思があると信じている。
|> (この愚かさそのものも,私たちの力のおよばない状況が
|> もたらした結果だ。)
|> ・決定論に対して最も強く異議を唱えるのが,実在主義だ。
|> 十九世紀にデンマークの哲学者セーレン・キルケゴール
|> が創始し,二〇世紀にドイツのカール・ヤスパースや
|> マルティンハイデッガー,フランスのアルベール・カミユ
|> やジャン=ポール・サルトルが発展させた実在主義は,実在
|> による<選択>を重視し,人間は基本的に,いわばその
|> 自由によって定義される「選択者」であるとする思想だ。
哲学、倫理学、数学、、、
ですね。
抽象的で厳密であるのはかっこいいけど、
そこからどんな結果がでて、我々はそこから何を学んで、
生活とかその他の研究にどう活かせばよいかという点において
幾分鈍いような感じを受けてはいます。
というか、理解するのが難しい、、、、。
でも、いま改めて勉強しなおせば、もしかしたら以前とは違って
何か発見できるかも知れません。
|> ・<隠れた観察者>は1973年,偶然発見されたと言われて
|> いる。この年,催眠術で耳が聞こえなくなるという公開実験
|> が,学生の目の前で行われた。
|> ・ところが一人の学生が,その実験を指導していた科学者
|> アーネスト・ヒルガードに質問をぶつけた。催眠状態にあっ
|> ても,被験者の「一部」は何が起きているかわかっている
|> ということはありうるだろうか,と。
|> ・学生への公開実験中のヒルガードは,それから被験者に
|> 指示を与えた。もし何が起こっているか自分の一部に聞こ
|> えているのなら,右手の人差し指を上げるように,と彼が
|> 言うと,驚くべきことが起こった。被験者は指を上げ,続
|> いて,催眠状態から抜け出したい,とはっきり言った。
|> ・その後,隠れた観察者の存在は,痛みを与えられても
|> 感じない催眠状態を引き起こす実験でも実証された。
|> (痛みに耐えている人の中の隠れた観察者は,その痛みを
|> 感じていたわけだ。)同じことが麻酔をかけられている
|> 患者にも当てはまる。
|> ・この現象からは,じつは私たちが意識とは何かについて,
|> いかに無知であるかということもわかる。私たちは,麻酔中
|> でも,隠れた観察者が感じるような形で痛みを感知し,
|> 処理できるのだ。たとえ「私たち」はその痛みを感じなく
|> ても,だ。
面白い話です。この話ははじめて聞きました。
|> ・意識とは奇妙な現象だ。意識は嘘や自己欺瞞に満ちている。
|> 麻酔で意識は消し去ったと確信していても,何かが意識され
|> ることがありうる。意識ある<私>は,自分の体がやっている
|> ことに合理的な説明をつけるためなら,喜んでどんな嘘でも
|> つく。感覚刺激の知覚は,感覚器官へのインプットに時間の
|> うえで手の込んだ置き換えを施した結果だ。意識が行動する
|> ことを決めたと思ったとき,脳はすでにその行動にとりかかっ
|> てる。脳の中には複数の意識が存在するようだ。意識的自覚
|> は情報などほとんどないのに,まるで膨大な情報があるかの
|> ように思われている。意識とは奇妙なものだ。
意識的自覚は情報などほとんどないのに、
まるで膨大な情報があるかのように思われている。
という一文が気になります。面白いです。もしよろしければ
もう少し詳しく教えていただけませんか。
|> ・しかし,ベンジャミン・リベットの研究のおかげで,これら
|> の奇妙な特性をすべて生み出すために,0.五秒の時間がある
|> ことがわかった。
0.5秒ですか、結構長い時間ですね。なにかぶつけたり
突き刺したりして飛び上がるあの瞬時性の感覚からすると
意外です。
これはまた訓練によってこの数字が変わったりするのですかね。
|> ・人は生の感覚データを経験するわけではない。光の波長形
|> を見るのではなく,多彩な色を見る。
そうです。ここら辺の話が音楽にも当てはまって、非常に
面白いのです。
人間はなぜメロディーを知覚するのかとか、、、。
|> ・人が体験するのは,生の感覚データではなく,そのシミュ
|> レーションだ。感覚体験のシミュレーションとは,現実に
|> ついての仮説だ。このシミュレーションを,人は経験している。
|> 物事自体を経験しているのではない。物事を感知するが,その
|> 感覚は経験しない。その感覚のシミュレーションを体験するのだ。
|> (ユーザーイリュージョン,紀伊國屋書店)
なるほど、映画「マトリックス」みたいですね。
いや、まじめな話これは、確かに、時々シミュレーションで
ないと証明できないとしみじみ考えます。
逆に、これはシミュレーションなんだと考えて行動すると、
予期しない意識が発生したり、予期しない力がこもったり
するときがあります。