投稿者 Junichi 日時 1998 年 3 月 28 日 15:01:19:
回答先: Re: 自由意志 投稿者 ぱんどら 日時 1998 年 3 月 27 日 23:01:01:
パンドラさん、応答ありがとうございました。
「悪魔すなわち時の人」は、最初1937年に書かれたとい
います。そして、1960年にそれは書き換えられて残ってい
ます。
これには時代背景があると思うのです。
1937年には、1939年の第二次世界大戦の勃発を間近
に控えた緊迫感と恐慌など、その前兆現象が世の中に漂ってい
て、大変な様相を呈していたと思います。
また1960年にはケネディ大統領が立ち、月旅行計画を発
表していましたが、ベトナム戦争が行われていて、やはり世の
中は戦争と危機感が濃厚に漂っていたのだと思います。こちら
は「冷戦」のさなかですね。
アダムスキー氏の言う人間の自由意志は、人間のうち10%
をしめる宇宙的意志に反して作動できる細胞群で、心の働きを
する部分だと思います。残りの90%は宇宙の意志に従って作
用しているので、この10%部分が問題です。
アダムスキー氏は書物「ロイヤルオーダー」の中で、意識は
生命力であり、個人の意識は、自分は他と分離したものである
という自覚だと述べています。これは自意識と言っていいのか
もしれません。
また「宇宙の意識」は、自分と万物が一体だという自覚だと
述べています。これは言い換えると他との一体感ですね。
結局、この10%の意識はある目的を達成するための選択権
を持っているにすぎないのではないかと思います。
たとえば山に登るのに、なだらかな道を選ぶか、崖を一気に
登坂するか、ケーブルカーで登山するかなどの選択です。それ
は、人間個人を移動させるルートを決定するにすぎないわけで
す。
この10%の部分と、残りの90%の部分は一人の人間を形
成しているので分離できないのは明白ですから、両者の共存と
調和が必要です。これが、著書で言う宇宙的人間(90%部分
)と地球的人間(10%部分)の一体化だと思うのです。
こんなことは当たり前だと思うかもしれませんが、私たちは
通常、この宇宙的な90%の部分を意識していません。
人間は最終的に、10%部分が90%部分に混和して、その
部分も働かせるようにすることが目的ではないかと思うのです。
けっして、10%部分を拡張して宇宙的な90%部分を減少さ
せてはいけないと思うのです。
かなり唯物的表現ですが、父(宇宙的意識=神)のもとに帰
る、という言葉は、このような意味もあるのではないかと感じ
ています。
この逆に、宇宙的な経路に従わない10%部分は、それだけ
だと全人類を巻き込んだ闘争に荷担してしまうことになりかね
ない危険をもっていると言うべきでしょう。
人間が、なぜそう作られているのか不明ですが、自由意志の
部分と宇宙的な法則に従っている部分の比率が1:9であるこ
とから、個人的な意見部分は生活において10%くらいに留め
ておくのが良いのかなと思っています。
これは個人のもつバランスという観点から考えてのことです。
Junichi