投稿者 松本 日時 2000 年 9 月 10 日 12:52:47:
回答先: 細胞について 投稿者 松本 日時 2000 年 8 月 31 日 23:35:37:
「生物の意識について」
全ての生物に意識があるのか?
見えるためには、”その背後に意識の存在が必要である”
という仮定のもとに、まずはいろいろな生物の視覚につい
てわかる範囲で以下に整理してみました。
つまり、ものが見えればその生物には意識があるという
考え方から、意識の解明の手がかりを得られるのでは?
(現在のコンピュータには、ものが見えてはいないという
ことは明らかですし。未来はどうなるかわかりませんが。)
1.人間;
「見えるということ」はこういうことであるという
”基準 ”として個人個人が感じることができると
考えられますが、一人一人の見え方が全く同じなのか
どうかは疑問が残ります。
少なくとも、視力や気分の違いによる瞳孔の大きさ
は異なり、明るさや色の見え方も微妙な差がある。
また、脳に障害がある場合や、通常はできませんが、
左脳だけで見た場合や、右脳だけで見た場合には
見え方がかなり異なってしまいますので。
ところで、脳を経由せずに直接意識との相互作用に
より見えることができるとした場合、その原理を解明
することは非常に難しいと思います。
このケースについては、”細胞自体”にものが見え
ているのかあるいは感じているのかどうかがわかれば、
糸口がつかめるのでしょうが?
2.動物;
人間と同じように見えているように感じますが、
いかでしょうか?
もし、見えていなくて、コンピュータを搭載した
動物型ロボットのように本能とよばれるプログラムに
より、光の信号をCCDセンサで電気信号に変換し、
処理した後は自動的に反応するものと同じだとしたら、
我々は動物に生命を感じることができるのでしょうか?
3.昆虫;
ファインマン物理学の「光、熱、波動」を
を引用すればわかりそうですね。
”11−4;昆虫の複眼”
蜜蜂はその視覚がひじょうにていねいに調べられて
いる昆虫である。蜜蜂は蜜に惹かれるので、その視覚
の性質を研究しやすい。われわれは青い紙か赤い紙の
上に蜜を置いて実験をし、どちらにやってくるかを
調べることができる。この方法により、蜜蜂の視覚に
ついて、ひじょうに面白いことがいくつか発見された。
まず第一に、蜜蜂が2枚の”白”紙の色の差をどの
くらい正確に見分けられるかを測ろうとして、ある
研究者たちはそれほどよくないという結果をだしたが、
ほかの人達は途方もなくよいという結果をだした。
2枚の白紙はわれわれには殆ど同じように見えても
蜜蜂はその違いを知ることができたのである。
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それで、もしわれわれが、蜜蜂の見るように花を
見ることができるとすれば、花はずっと美しくまた
変化に富んでいることであろう。
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蜜蜂の視覚でもう一つ面白いことは、直接太陽を
見ずに青空の一部を見るだけで、太陽の方向を知る
ことができるらしいのである。
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*人間の眼も僅かながら偏光を識別する能力を
もっている。それで訓練すれば太陽の方向が
わかることになる。ここに述べた現象は、
ハイディンガーのブラッシュと呼ばれている。
”11−5;他の眼”
蜜蜂のほかのも、数多くの動物が色を識別する
ことができる。魚、蝶、鳥、爬虫類は色がわかるが、
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昆虫もまた、ものが見えていると考えてよさそう
ですね。つまり、背後に意識があると。
「心はどこにあるのか;ダニエル・デネット」から
昆虫の脳には、せいぜい二、三百のニューロン
しかないのに、このようなシステムが働いていて
外界と巧みに連動しているではないか。
たとえば、進化生物学者のロバート・トライ
バースはこう記している。
”菌を食べて育つアリは農業を営んでいる。働き
アリは葉を切って巣に持ち込み、菌を培養する床
を準備する。そこに菌を植え付けると、葉の汁が
菌に栄養を与えるのだ。アリは雑菌を取り除き、
最後に菌の特別の部分を収穫して、エサにする
のである。”
わずかばかりのニューロンしかない昆虫でも
ものを見たり、いろいろな事ができたりするのは、
やはり、背後に意識の存在があればこそと感じる
のですが。いかがでしょうか?
以下は調査中です。
4.微生物;
5.細胞;
6.分子;
7;原子;