Re: ある断片


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投稿者 松本 日時 2000 年 8 月 20 日 18:06:10:

回答先: ある断片 投稿者 スターダスト 日時 2000 年 8 月 18 日 21:22:39:

|> −−−−−−−−−−−−
|> 断片1
|> −−−−−−−−−−−−
|> ノイマンの無間次元線形ベクトル空間における
|> 状態の記述は
|> 基本的な考え方として有効でした。
|> 波は、ありとあらゆる振動の合成であり
|> ひとつの調和振動子にひとつのベクトルを
|> 与えれば、無限の表象を持つ「状態」は
|> 無限次元空間で表現されるからです。

無限次元のヒルベルト空間のこと?

|> ノイマンの教科書を読んだことがあります。

私は今年、復刊の第22刷を購入したのが、最初です。
数式だらけでなかなか読むのに忍耐がいりそうなので
まだ積んで在りますが、時々なくならないように見て
おく必要がありそうですね。
量子論関連の書籍を集め始めてから1年半になります。
それまでは、アインシュタインが嫌っていたことに
影響され、量子論関連の書籍は読まなかったもので。
各種量子実験については書籍以上の情報源がまだ
ありません。

|> −−−−−−−−−−−−−−−
|> 断片2
|> −−−−−−−−−−−−−−−
|> 本当に実験4と実験5とでは
|> 違う結果が出るのでしょうか?

|> 私の今までの勉強からの結論ですが
|> 二重スリットが用意されて
|> 波が通過した時点で
|> 干渉縞が発生すると思われて
|> なりません。
|> これは、1個1個の粒子を
|> 時間間隔をあけて
|> 射出しても同じです。
|> 1個の粒子は、それ自体、既に波であり
|> 二重スリットによって
|> 自分みずからの波どうしが干渉しあうからです。

|> もっとも、しっかりした実験事実があるのならば
|> 私は、この、、はなはだ気に食わない自然現象に
|> 見きりをつけたいところです。

量子論の書籍を読んでいると、電子が電子線源を出発
してから二重スリットを通過し、検出器に到達する
までは、電子は粒子でもなく波でもなく、波動方程式
で表現されるもののよくわからない何か、確率波と
でもいうもののように記述されています。
干渉縞のもとになる電子が検出器に衝突した点を
打つのはあくまで波動方程式が収縮を起こさないと
ダメなように見えるのですが。
しっかりした実験結果はメリーランド大学とミュン
ヘン大学の結果のより詳細の実験レポートを手に
いれるか、たぶん追試が行われているでしょうから
それを調べてみる価値はありそうですね。

以下は参考まで。
マウリティウス・レニンガーの否定結果実験
・でたらめな方向に単一量子を放出する源がある。
・この源は、大きな空洞の球の中心にあり、球の
 内側の表面には粒子が当たるとその点が光る物質
 が塗布されている。
・量子論的記述に従えば、源から放出された粒子に
 とってすべての方向の確率は等しいので、量子的
 確率波はあらゆる方向に等しく拡散していく。
・確率波が球殻の内側の表面に到達すると、波束は
 収縮し1点だけが光る。
・この粒子は観測されるとき、つまり光るときだけ
 実在しており、、源から球殻へと移動している
 ときは実在しないのである。
・つぎに源と球殻の中間にさらに半球の遮蔽がある
 と考えてみよう。
・源から見ると、これによってもとの球殻の丁度
 半分が遮蔽される。
・この半球殻にも、外側の球殻同様粒子が当たると
 その点が光る物質が塗布されているとする。
・この状態で、源から粒子が1つ放出されるとどう
 なるであろうか?
・粒子が内側の球殻に当たり光らせるか、外側の
 球殻に当たり光らせるか。このように状態を記述
 すれば、それぞれの結果が得られる確率は等しい。
・しかし、粒子が内側の球殻に到達するには十分
 だが、外側の球殻に到達するには短すぎる時間
 だけ待ち、内側の球殻が光らなかったとし、
 標準的量子論で記述してみると、内側の半球殻が
 光るか外側の球殻が光るか、それぞれ50%の
 確率であったのが、波束が収縮し外側の球殻が
 光る確率が確実に100%になってしまう。
・このような状況下では観測が欠如していても、
 量子的波束を収縮させるという実際の観測行為
 同様の結果が生じることになる。
・少なくとも、コペンハーゲン解釈ではそうなのだ。
解釈の問題でしょうか?




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