ある断片


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ 「(4)宇宙と自然科学」 ] [ FAQ ]

投稿者 スターダスト 日時 2000 年 8 月 18 日 21:22:39:

回答先: Re: 量子コンピュータ 投稿者 松本 日時 2000 年 8 月 17 日 11:36:38:

−−−−−−−−−−−−
断片1
−−−−−−−−−−−−
ノイマンの無間次元線形ベクトル空間における
状態の記述は
基本的な考え方として有効でした。
波は、ありとあらゆる振動の合成であり
ひとつの調和振動子にひとつのベクトルを
与えれば、無限の表象を持つ「状態」は
無限次元空間で表現されるからです。
ノイマンの教科書を読んだことがあります。

ノイマンの「観測」は
観測装置をマクロからミクロの
どの段階に設置するか?
収縮はどこでおきるのかという
哲学的な「納得」の仕方の提案
であったと思います。
力学は数学で記述されましたので
そこに量子的な物理系があれば
それらは、微分方程式で時間発展が
記述でき、「不確定」はいつまでたっても
「不確定」のままである、と
ノイマンは考えたようです。
しまいには、目や脳ですら
物質であるがゆえに
力学系のなかに原理的には繰り込まれて
しまいますので、解を計算できるかどうかは
別として、観測者も観測される事象も
ひとつの方程式の時間発展に乗ってしまい
その限りにおいて、「収縮」は起こり得ない、と
ノイマンは結論しました。
最後にのこされたのは
抽象的な自我のみであり、抽象的な自我において
「収縮」は起きているのだと
ノイマンは考えました。
さて、抽象的自我は一切の物理的力学的な系には
含まれませんので(いわば、肉をもたない幽霊ですね)
これらは、物理学の対象ではありません。
この意味において、ノイマンの考え方では
「収縮」が力学を逸脱しているのでなく
「収縮」が物理学の対象外だと宣言していることに
なります。
このへんのニュアンスは多くの物理屋さんに
ひそかに毛嫌いされたようです。


−−−−−−−−−−−−−−−
断片2
−−−−−−−−−−−−−−−
本当に実験4と実験5とでは
違う結果が出るのでしょうか?

私の今までの勉強からの結論ですが
二重スリットが用意されて
波が通過した時点で
干渉縞が発生すると思われて
なりません。
これは、1個1個の粒子を
時間間隔をあけて
射出しても同じです。
1個の粒子は、それ自体、既に波であり
二重スリットによって
自分みずからの波どうしが干渉しあうからです。

もっとも、しっかりした実験事実があるのならば
私は、この、、はなはだ気に食わない自然現象に
見きりをつけたいところです。

−−−−−−−−−−−−
断片3
−−−−−−−−−−−−
先行物質波と後行物質波を粒子が
ひきずっている考え方は大好きですが
実験にはひっかかってこないでしょうねぇ。
sigh。
ここでいう物質波は確率波ではなく
物理的実在です。
予想では
進歩した異星では
この考え方でシンプルに捉えているのだと
思います。
さもなければ、もうひとつのシンプル、
エバレットの悪夢が頭をもたげますので。
−−−−−−−−−−−−−−−−



フォローアップ:



フォローアップを投稿

氏名:
E-mail:

タイトル:

コメント:


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ 「(4)宇宙と自然科学」 ] [ FAQ ]