投稿者 松本 日時 2002 年 8 月 05 日 08:49:11:
回答先: Re: 赤方偏移 投稿者 ドライもん 日時 2002 年 8 月 04 日 22:38:05:
|> たしかに、いろいろな回避方法は考えられると思いますが、
|> 距離と赤方偏移の関係が観測によって明らかになった現在、
|> 他の要素とは関係なしにオルパースのパラドックスは
|> 存在しなくなったと考えてよいのでしょうか?
∇赤方偏移だけで、オルパースのパラドックスは
解決できます。
また、他の要素で「過剰に解決」されます。
|> |> 1.F.ホイルの説明
|> |> ・ハップルの赤方偏移は膨張のない宇宙で粒子の質量
|> |> が時代とともに変化することから生じると解釈できる
|> 少し分かりにくい表現になっているような気がしますが、
∇翻訳本のためです。
|> 基本的な構成部分が、時代とともに変化し続ける宇宙
|> という考え方は、簡単には捨てられないような気がします。
∇ホイルの説は、”銀河が赤方偏移現象を示すのは、
粒子の質量が時間とともに増大するため”という
ことですが、その理論的な根拠として
[シンシュタイン−ド・ジッターのモデルにおける粒子の質量は
時間τの2乗に比例して変化するということが厳密
に証明される]
ということを利用しています。
ただ、このモデルでは、全ての粒子が時間τ=0
で突然生じることになり、宇宙の起源をどう考える
かという問題が残ります。
そして、このモデルでも宇宙の年齢には限界が
あります。
また、過去に存在した最大の恐竜の体重があまり
にも大きすぎて、自重を支えきれないため、その
当時は地球の重力が今よりも小さかったという説
もあり、気にはなっていたことです。
ただ、あまりにも最近(ここ約1億年)のこと
なので、変化が急すぎるようにも思えますが。
|> 膨張のない宇宙の場合、距離と赤方偏移の関係式が異なり、
|> 限界のない宇宙、限りなく広がる空間(時間ともいえますが)
|> を考えることができます。
∇赤方偏移だけで、オルパースのパラドックスを
回避できるので、あとは、赤方偏移が生じる原因
を宇宙の膨張以外に求めると言うことですね。
ただ、時空に限界が無いかどうかを考えるには、
別の視点も必要ですね。
|> 勿論、膨張宇宙論を否定しているわけではありませんが。
∇ところで、もし膨張宇宙論が正しかった場合、
何か都合の悪いことなどはあるのでしょうか?