投稿者 ドライもん 日時 2002 年 8 月 04 日 22:38:05:
回答先: 赤方偏移 投稿者 松本 日時 2002 年 8 月 03 日 09:04:53:
|> ∇オルパースのパラドックスを回避する方法は、
|> いくつかあります。
|> 1.宇宙の大きさに限界がある場合。
|> ・宇宙の年齢は無限でもかまわない。
|> ・星の寿命は無限でもかまわない。
|> ・赤方偏移があってもかまわない。
|> 2.宇宙の大きさが無限である場合。
|> ・宇宙の年齢が有限である。
|> ・星の寿命が有限である。
|> ・宇宙が膨張している。従って、赤方偏移が観測される。
|> そして、現在の天文学と宇宙の観測結果によると、
|> 1.我々が住んでいる宇宙の大きさには限界がある。
|> ・我々の住んでいる宇宙の年齢は有限である。
|> ・星の寿命も有限である。
|> ・宇宙が膨張しているため、赤方偏移が生じている。
|> のケースとなり、十分に夜空は暗く見えるという結論
|> となります。
たしかに、いろいろな回避方法は考えられると思いますが、
距離と赤方偏移の関係が観測によって明らかになった現在、
他の要素とは関係なしにオルパースのパラドックスは
存在しなくなったと考えてよいのでしょうか?
|> ∇ハップルの赤方偏移が生じる原因は、通常は宇宙
|> が膨張しているためと考えられていますが、別の
|> 考えもあります。例えば、
|> 1.F.ホイルの説明
|> ・ハップルの赤方偏移は膨張のない宇宙で粒子の質量
|> が時代とともに変化することから生じると解釈できる
|> 「宇宙物理学の最前線,F.ホイル&J.ナーリカー,1991年,
|> 原書1980年」第14章 慣性と宇宙論
|> §14-5 宇宙膨張の別の表現
|> があります。説明がかなり長いので、ここに記載
|> できませんが、アインシュタイン−ド・ジッター
|> モデルを用いた説明です。
どうもありがとうございます。
でも、よく見つけましたね。
少し分かりにくい表現になっているような気がしますが、
膨張のない宇宙の場合、遠くの銀河を観測することは、
太古の銀河のありのままの姿を観測することになりますね。
現在の宇宙と過去の宇宙の違いが赤方偏移として観測
されることになります。
基本的な構成部分が、時代とともに変化し続ける宇宙
という考え方は、簡単には捨てられないような気がします。
膨張のない宇宙の場合、距離と赤方偏移の関係式が異なり、
限界のない宇宙、限りなく広がる空間(時間ともいえますが)
を考えることができます。
勿論、膨張宇宙論を否定しているわけではありませんが。