投稿者 Tatsuro 日時 2004 年 9 月 19 日 12:03:21:
回答先: 脳の不思議 投稿者 Vosne 日時 2004 年 9 月 19 日 09:43:49:
|> ∇数学に関するエッセイを集めた本Mathematical
|> Conversationsからの抜粋本「数学を語ろう,
|> R.ウィルソン/J.グレイ,シュプリンガー・フェアラーク東京」などを
|> 見ると、教科書のような厳密な証明などは無く、
|> 自由に数学について語っている感じです。
|> このような種類の本が、最近増えてきているように
|> 思えます。
|> 例えば、このような種類の本から読み始めた方が
|> 数学や物理は、親しみやすくなるのかもしれない
|> と思います。
|> 例えば、中学生や高校生であれば、既存の数学の
|> 教科書から学習するのではなく、「虚数の情緒,
|> 中学生からの全方位独学法,吉田武,2000年,
|> 東海大学出版会」などから、まずは読んでみるとか。
そうですね。中学、高校で、かなり機械的なことばかり
で、テストができるかできないかというような勉強ばか
りさせられて、ゲームみたいで、それはそれでいいんで
すが、その先はどんなことを習うのかとか、何故今これ
を習う必要があるのかとか、ちょっと先まで進んでおく
と今の状況が認識しやすいことがよくあると思います。
成長してから振り返って、何でこれがわからなかったの
だろうということがあると思います。ちょっとした概念
の理解だったり、言葉のてにをはの問題だったりするん
です。
|> ∇コラムは視覚的に見えるものでは無いようです。
|> 顕微鏡で見ても、コラムと隣のコラムを区別でき
|> ないようです。同じ神経細胞から成り立っていて、
|> ある一つのコラムと隣のコラムの構造は同じでも
|> 反応する刺激の種類が異なるということのようです。
|> 自然界は最も効率よく自然界の多種多様性を表現
|> する方法、つまり”組合せ”による方法を選んだ
|> のでしょう。たった2000個のコードの組合せでも
|> 膨大な数の物体の像を表現できますからね。
|> 「脳を知る,久野宗,秀潤社,1999年」
|> ・コラムはもともと機能的な概念であった。
|> コラムは”通常染色”の切片標本を観測しても
|> みえない。
|> コラムは順行性標識法の開発を待って初めて
|> ”みえる”ようになった。
|> 「脳から心へ,宮下保司、他編,岩波書店,1995年」
|> ・大脳の側頭葉TE野の細胞はそれぞれ特定の複雑な
|> 図形特徴に反応する。
|> ・網膜からの情報はまず後頭葉に伝えられて単純な
|> 要素特徴が抽出され,そのうち形など物体の識別に
|> 関わる情報が側頭葉のTE野と呼ばれる領野へ伝え
|> られて処理されることがわかっていた。
|> ・例えばひとつのコラムにはたくさんの突起をもった
|> 星形のような図形に反応する細胞が集まり,隣のコラム
|> にはT字形あるいはその折れ曲がった図形に反応する
|> 細胞が集まり,さらに隣のコラムには横縞を施した菱形
|> や三角形に反応する細胞が集まる。
|> ・大脳皮質は約2mmの厚みをもったシート状の構造を
|> もつが,コラムは大脳皮質の厚みのすべてを貫き,大脳
|> 皮質の表面に沿った方向では平均0.4mmの大きさをもつ。
|> ひとつのコラムの中には約1万個の神経細胞がつまって
|> いる。
|> TE野全体で約2000個のコラムがある。
|> ・このように側頭葉TE野のコラムの集合は英語表記
|> におけるアルファベットにたとえることができる。
|> 英語では26個のアルファベットの組合せで20万個以上
|> の単語を表わす。
|> 側頭葉では2000個の図形アルファベットの組合せで
|> 自然界に存在するたくさんの物体の像を表わす。
|> コラムの中のばらつきは,いろいろな筆跡の”a”を
|> 同じaとみなすための工夫である。
TE野の2000個のコラムの組み合わせで、たとえば、三角、
ひし形、まる、星型、折れ線、曲線、、、を組み合わせて
複雑な形を認識するんでしょうかね。
形を認識するという話になると、絵画とか、いかにそれを
正確に紙の上に再現するかとか、紙の上の図形と対象との
違いとか類似性を認識したりとか、
正確ではないんだけど非常に特徴を現している場合もあり
ますね。
どうしてもそのように描いてしまうという癖とかもあると
思います。
デフォルメとかもそうですね。漫画とか、、、
他の人がみると、なんかちがうなあと思うのだけど、本人
には全く同一に見えるということもあると思います。
あるいは、なんか違うのだけど、どこがどう違うのかわか
らなくてなかなかうまく描けないとか、、、、
この組み合わせで認識すると考えると、なるほどという気
がします。
単純な図形に対する反応部位はみんな同じでも、組み合わ
せで個人差が生まれるし、練習すれば上達もするでしょう
し、いかにうまく不必要なものを除いてポイントを組み合
わせるかということもあるかも知れません。
あるいは、普通は関係を持たない部位どうしに関係を持た
せることにより、音が見えるようになるとか、、、、
意識でそんなことできるのかどうかですけどね。意識が生
まれるのは、もっと後かも知れませんが、ある程度フィー
ドバックとか、補正のようなこともあるのではないかとか
、、、、、
記憶を呼び戻し、新たな関係を作り直すことによって、何
かがわかったり、気づいたりすることもあると思います。
それのもっと小さい単位のことかも知れませんね。
フラクタルみたいな、、、、、
|> ∇ずいぶん、たくさんあると思われますので、ゆっくり
|> 知っていくと、いいのではないかと思います。
|> 蛇足ですが、世の中、いろんな人がいろんな事を考え、
|> それをいろんな所で発表したり、議論したりしています。
|> あたりまえのことですが、それらを全て知ったり理解
|> したりすることは現実、不可能であると思われます。
|> 自分が興味がある、ほんの一部の分野だけでも、ほんの
|> 少し理解できればそれはかなりのことであると思います。
|> 脳科学や認知科学の分野もご多分に漏れず、そういった
|> 一つの分野ですので、自分が関わっている専門分野で
|> 無ければ、それを知れば知るほど、ほとんど目新しい
|> ことでいっぱいだと思われます。当然、自分が考えも
|> しなかったこと、自分と異なる考えや認識に出くわす
|> ことになると思われます。
|> 確かにそれは、かなり楽しいことですね。
そういうテーマがあったか、とか、そういうことなら自分
も考えていたんだ、とか、自分はちょっと違うことを考え
ているよとか、、、、
そして、知識が増えてくるほど、考えることのレベルはど
んどんあがるんです。これは、1が2になれば、2が4に
なり、、、という感じで、急速な成長をすることもあると
思います。
何をやっても新しくない、、、ということはなくて、知識
が増えたり、新しい思考経路ができると、何か途方もなく
て、考える取っ掛かりもなかった事柄に取り掛かることも
できるかもしれないですよね。