投稿者 スターダスト 日時 2003 年 7 月 10 日 22:44:42:
ゼロではない有限の半径を持った球体として
電子図解されることが多いようです。
電荷を持った球体が自転すれば、たしかに
磁気能率は誕生するでしょう。
マクスウェルの方程式に従って。
さて、私たちが、もしもシンプルな枠組みの中に
できるだけ留まろうとするならば
電子が球ではなく、点であると、考えたほうが
よさそうです。
点ですので、自転はしません。
電子は磁気能率を持ちますが、これは
電荷の回転によるものではなく、
もともとあるもの、と考えるべきなのです。
電子は電荷を持つことは天与の事実です。
これと同じ意味合いにて、磁気能率を持つ、
それだけのことです。
さて、原子核のまわりを電子は
公転しているのでしょうか?
これについては、もっとよく
考えてみる必要があるでしょうね。
中心にある存在に引力を受け、
直線を走るはずが、軌道を曲げられ
(=加速しながら)
公転をするならば、マクスウエルの法則により
電子は電磁波を放出し、急速にエネルギーを
散逸します。運動エネルギーを放出しますので
やがて、中心にある原子核に電子は墜落します。
墜落するまでの時間はナノ秒の単位ではかられるほどの
微細な時間です。
これでは、宇宙は成り立ちません。
この事実は、19世紀最後にあげられた
大いなる謎でありました。
公転なぞしていない、というのが
量子力学の出した回答です。
雲のように原子核の周囲に分布している
描写が使われるようになりました。
原子もまた、あたかも
電子が公転しているかのようにみえる
磁気能率を持ちますが、
実際には、最初からある磁気能率の諸単位の
組み合わせでしかないようです。
電荷が回転しているから磁気がある、そのような
描き方は、巨視的な世界でしか通用しないようです。