投稿者 Vosne 日時 2004 年 8 月 29 日 14:52:33:
回答先: 使っていない思考経路,共感覚 投稿者 Tatsuro 日時 2004 年 8 月 22 日 21:04:06:
|> 実はブラウン管の外に世界があるんだよということですね。
|> こういう外の場所に自分の意識をおくことができたらいろ
|> んなことがわかるでしょうね。
|> 次元を増やして考えるような感じとかですね。
|> 2次元では交わった線でも、3次元では触れないでねじれ
|> の位置にあるとか、、、、、
|> 3次元では境界の内と外に分かれている現象も4次元では
|> 自由に行き来できるとか、、、
|> 何か複雑なドーナツ形状のようなものが思い浮かびます。
∇3次元空間の外の世界に人の意識をおくことが可能
かどうかはわかりませんが、宇宙の幾何学的な形は、
少しずつ明らかになってきているようです。
以下の記事は、3次元空間における宇宙が取り得る形
は、数学的に全部明らかになった、という
”ポアンカレ予想の証明”の紹介です。
これを現実の宇宙に当てはめた場合、3次元球面の
中身である4次元球体がほんとうに存在するのか
どうか知りたいところですね。
尚、数学者にとっては、
・円板は「2次元球体」であり、円周は「1次元球面」
・「2次元球面」は2枚の円板から創れる
・1枚の円板を地球の北半球のように歪ませて半球に、
・もう1枚を地球の南半球のように歪ませて半球に、
・これらの2つの半球を張り合わせると「2次元球面」
・「2次元球面」の中身は「3次元球体」
・「3次元球面」の中身は「4次元球体」
・4次元空間内で3次元球体を歪ませて、半球のような
ものにする様子は視覚で描くことはできない。
・3球面(「3次元球面」)がポアンカレ予想が対象と
している空間だ、そうです。
「ポアンカレ予想」
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0410/poincare.html
|> 日常生活の中で、実際に似たようなことは実は我々にはす
|> でにできていることもあると思います。
|> 次元がちがうことに気づくとか、違う次元で考えるとか、
|> 比較できないことなんだよとか、もともとそんな問題はな
|> いんだよとか、違う問題なんだよとか、、
|> そういうことからはじめていけば、何か不思議なこともで
|> きるようになる、わかるようになるのでしょうね。
∇人は、人生の数々の経験から感覚器官を通して得た情報
をアナロジーとして蓄えていくので、歳を重ねるに従い、
いつも同じような考え方や見方をする傾向になりがちです。
ところが、時々、別の考え方や見方があることに気づき、
そのような時に次元が違うとか、性質が違うとか、もともと
そのようなものはなかったのだとか、といったように感じる
わけですが、世界中で時々見られる発見や発明の多くは、
このような気づきの積み重ねがあってこそ、可能なので
しょうね。
|> 科学的に「時空」とよばれている、
|> その理論、概念で世界を認識したとき、歩いて10メートル
|> すすむことをどうやって記述するかということを想像すると、
|> 未来のことを予言したり、遠くのものをみたり聞いたり、
|> 言葉によらない意思伝達をしたり、、、
|> 瞬間移動したり、ワープしたり、、、
|> とは直接いかないかもしれないですが、、、
|> ただ、歩いて10メートルすすむという発想がそもそも違う
|> のかもしれません。
|> 難しいけどおもしろいですね。
|> 外から物を見たり、次元を増やしたりすることと同じで、
|> できないことではないような気もします。
|> 「人間が真にそとから物をみることができるかできないか証
|> 明、、、」という議論もなされたことがあるのかも知れませ
|> んね。あるいは誰かが数学かなにかで証明したりして、、、
|> 不完全性とか、観測者云々とか、、、
∇確かに、普段の生活を「時空」という見方で捉えれば、
ものの考え方や見方もずいぶん異なったものになるので
しょうね。
「時空」に関する研究は多くの科学者が行っていますので、
そのうち、また進展があると思います。
また、可能性をイメージできるかどうかはわかりませんが、
実際に人が今生きている空間や時間を超えて「時空」の
世界をかいま見ることができれば、といったことをテーマ
としたSF映画などもいくつもありますが、かなり、大雑把
なイメージのものが多いようですが。
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|> この日経サイエンスの記事を読んだことがあります。
|> ちょっとなるほどと思ったところを引用します。
|> 「テンセグリティーに私が興味を持ったのは、エール大学
|> 在学中の1970年代半ばのことだ。細胞生物学と彫刻を
|> 研究した私は、生物がいかに形づくられているかという疑
|> 問が、科学組成ではなくその構造様式に関連した問題だと
|> いうことにすぐに気づいた。生物では、組織を構成する分
|> 子や細胞はつねにあたらしいものに置き換わる。にもかか
|> わらず、一定のパターンと構造を維持する。私は、そのこ
|> とこそが生命と呼ばれる現象の本質であると考えた。」
|> 新聞などでも、ナノテクのナノチューブとかいうものが、
|> テンセグリティー模型とともに紹介されていたような記憶
|> があります。
∇私はこの記事は読んでいませんが、キーワード検索
してみると、下記の記事にもフラーレンとカーボン
ナノチューブの紹介が少しありました。
http://web-en.com/ の「バックナンバー」
2004年1月号(通巻第15号)「物性の自己組織化」
http://www.shiojigyo.com/en/backnumber/0401/main.cfm
|> 細胞とかウィルスの写真でフラードームのような(あるい
|> はサッカーボールみたいな)形をしているものもあります。
|> タンポポの種が飛ぶ前のふわっと丸く形作られた形とかも
|> 美しいと感じています。
|> よく、「張力と圧縮力がつりあった状態」とか「プレスト
|> レス(あらかじめ張力を与えておいて強度を持たせる建築
|> ・土木技術)」などといった表現が用いられますが、
|> 僕は、力ではなくて、形状と考えています。「部材」は2
|> 点間の距離の制限であり、圧縮財は不変で、張力財の方は
|> 最大距離だけ決まっているような状態です。
|> これらの「理想的」部材が完全にこの距離の制限を守ると
|> したら、あらかじめ張力を与えなくても、この形は不変な
|> 形状をとどめるはずだと思うのです。
|> 個々の部材がいかに少ない変形をして、全体の形の変形を
|> 形作るかという問題はもしかしたら、「応力」ということ
|> を持ち出した方が考えやすいのかもしれませんが、
|> 僕は、力学というよりも、純粋な幾何学というか変形だけ
|> で考える見方をしたいと思っています。
|> だからどうだということでもないのですが。
∇テンセグリティー構造体は今では大型のテントなどに
応用されている建築家が考え出した構造体の名前なので、
力のバランスが強調されているのでしょう。
一方、細胞やタンパク質などはそれ自体の形が重要で、
形が異なると性質もまったく異なります。
「正常プリオンと異常プリオン」の例
http://www5.ocn.ne.jp/~report/news/prion.htm
|> テンセグリティーの形状そのものが非常に複雑で面白く、
|> 軽やかで透明感があって鋭いので、何かの発想の源にはな
|> りやすいでしょうし、非常に自然で力学的に経済的な形状
|> で、人工でない自然に存在するものでありながら、意外な
|> 盲点であったというような感じはします。
|> というか、これに気づいて発表した人がすごいんですが。
|> バックミンスター・フラーという人はそんなに古い人では
|> ないんです。アインシュタインとか、当時のそうそうたる
|> 科学者たちと一緒に、大学の構内の屋外でテーブルを囲ん
|> で談義をしている写真を見た記憶があります。
|> 何かまだ使っていない思考経路とか、気づいていない関係
|> とか、気づいていない秩序とか、調和とか、法則とか、、
|> メロディーとか和音とか、、、がありそうな気がします。
∇幾何学や自然に関する分野も進展がめざましいので、
今後とも新しい発見や発明が期待できると思います。
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|> 宮沢賢治の小説を読むと、確かにこの共感覚を感じます。
|> よく音を聞いて色をみるということが言われていますが、
|> それだけじゃないと思います。特にオーケストラの曲など
|> は、音の動きが見えるといいますか、楽譜が見えるといい
|> ますか、音の塊とか、光、壁、、どう表現しても、いやち
|> がうかなという感じなんですが、映画のBGMとかとも違う
|> 視覚的な感覚がたしかにあります。
|> その感覚を元にその曲を楽譜に書き写せるかというと、そ
|> んなことはないのですが。もちろん一生懸命意識して採譜
|> すればできるでしょうが。
|> 映画のようにあるいは、夢のように情景がはっきり浮かぶ
|> 音楽ももちろんあります。
|> 逆に、何か形を見たときに「曲を連想する」というもので
|> はなくて、音が聞こえてくるような感覚というものがあり
|> ます。
|> 何か見て感動したときに、なにかメロディーとか和音を思
|> い浮かべるということは、多分作曲をしたことのある人な
|> らば無意識にそうならなくても意識的にそうするもんだと
|> 思うんですが、もっと直接的で単純な感覚もあります。
|> それで僕はテンセグリティーに大きな興味を持っています。
|> 学生時代模型を作ったりして、「これを楽器にできたら」
|> と思ったものです。今でもちょっと思っています。
|> それとか、音と触覚的な感覚との関連もあります。
|> 和音と特に関連があるように思います。
|> これも一般によく言われている、よく響く和音、協和音、
|> 不協和音、、というものとは違って、たとえば、
|> 2度(音階の隣り合う音)の和音は強い圧力を持つような
|> 感じとか、乖離した音の和音はなにか中空で軽い感じとか
|> 、、、、
|> うまく組み合わせるとすごくいい手触り、肌触りの音楽を
|> 作ることもできると思います。
|> 現代音楽でよく使われる、トーンクラスター(密集音塊、
|> 同時に多くの音高の音を出して、個々の音高はもはや知覚
|> できなくなり、音の塊として認識するようになるようなも
|> の)は好きですね。
|> 共感覚が特に珍しいものとして取り上げられることが多い
|> ですが、みんな気づいていないだけなんじゃないかなと思
|> っています。
∇確かに、人の感覚器官やそれに係わる脳も全てが調べ尽く
されたわけではないので、まだまだ新しい発見や発明が今後
期待できると思います。
さらに、昆虫にも脳や感覚器官があり、
「第3回 クワガタ虫の行動と感覚器官」
http://www.asahi-net.or.jp/~MR8K-SGN/BAKA-9805/IP3.html
また、個々の細胞にも感覚器官とでもいえそうな受容体
なるものがあり、(「やさしい細胞の科学,オーム社」
にいろいろなシグナルについての表有り。)細胞における
種々のシグナルは、光、におい物質、熱、圧力、NOガス、
神経インパルス、成長ホルモン、ビタミンD、アドレナリン、
・・・と20以上もあり、これらが関連し合って感覚
として知覚されているのかもしれませんね。