投稿者 松本 日時 2000 年 7 月 30 日 00:08:41:
回答先: Re: 量子コンピュータ 投稿者 スターダスト 日時 2000 年 7 月 27 日 22:55:31:
こんにちわ。コメントありがとうございます。
原理的な面について頭を整理するために少し追記します。
量子の振る舞いを無理に描くと。(古典的モデル)
観測点 電子A 電子B 観測点
= <---・ (原子核) ・---> =
原子核にレーザーを当てて原子核の周りを回っている電子を
その軌道からはじく。電子は原子核の周りを回っている時は
パウリの排他律に従いスピンの方向が電子Aと電子Bとでは
反対になっていた。つまり逆に回っていた。
はじかれた電子はこのスピンの方向が絡み合う。つまり、
電子Aも電子Bも定まったスピンの方向をもたない。どちらか
一方の電子が観測によってスピンを測定されてはじめて二つの
スピンの方向が定まる。観測はシュテルン・ゲルラッハの非
対称の磁場を用いて測定できるが、測定の向きによっても
結果が異なる。(つまり観測の方法により結果が異なる)
尚、スピンも不思議な現象であり、電子の大きさとスピン
の大きさから電子の回転速度を計算すると光速を超えます。
量子通信の方法はこのような電子のスピンの方向を観測する
場合と光の偏光の方向を観測する場合が主ですが、結果はどち
らも、観測によってそれまで確定していない物理量が確定する
点にあります。(というより観測するまでそれらの物理量は
存在しないといった方がいいのかもしれませんが)
たとえて言えば、テレビの画面に写しだされた映画の中の
登場人物や生き物がブラウン管を走査している電子ビームに
観測という手段で影響を与えるようなものです。
われわれの住んでいる3次元のブラウン管上では4次元に
ある真の実体からの影が投影されているというわけで、4
次元にある真の電子からの影が電子Aと電子Bというわけで
もともとは一つの実体という考え方です。
これより過激な考えとして宇宙の全素粒子はもともと一つ
の素粒子というのも、先ほどの4次元からの電子ビームと
いう見方です。以上ほとんど根拠のない話ですが、証明する
ための思考実験やましては実証実験の方法は考えられていま
せん。以下は気になることです。
不思議な事その1:意識の0.5秒の遅れ
・コルンフーバーの実験により、ある出来事を意識するまで
0.5秒を要するというのがあります。
不思議な事その2:重力による光円錐の傾き
・重力場は光円錐を一方の側に傾け、粒子の世界線を後ろ
向きに倒して粒子を過去につれていくこともできる。
一般相対性理論にはそのような可能性が隠されているという
こと。
|> マイクロチューブ。
|> 人間の心のいとなみを
|> 脳みそのなかの微細な管の上での
|> 現象に還元する考え方だと思いました。
|> チューブってのが斬新ですね。
|> ベルの不等式が
|> 多くの実験で追証されたこと
|> そしてそれでも
|> 光の速度を越えた情報伝達が
|> 実際に起きていることを見つけては
|> いないことなど
|> 非常に輻輳した歴史の流れですね。
|> 量子のもつれあいは
|> 光を越えますが
|> それを利用しても
|> 情報は伝えられない。。
|> Shimizuさんから
|> ご紹介していただいた
|> 記事のなかでは
|> 記者が、このへんを
|> 良く理解されていないことが
|> くみとれます。
|> いっぱんには
|> むつかしい話なのでしょう。
|> 順序だでて頭にいれると
|> それほどでもないはず。
|> きっと中学生でも
|> 理科が好きなら。。
|> 私は、ボルンとアインシュタインの
|> 往復書簡集を持っています。
|> ナマの応答は迫力がありますね。
|> 「神はサイコロをふらない」と
|> アインシュタインが言いましたし
|> 私も、おとついまでは
|> そう信じていました。
|> 今は
|> 「人がサイコロを振る」
|> と考え直しはじめています。
|> 量子力学の他世界解釈を
|> ちょっと解釈しなおしてあげると
|> 方程式では、「状態」が、時間発展の意味で
|> 決定論的に記述されていることと
|> (相補的な物理量間の不確定性にもかかわらず
|> 状態関数は決定されて、未来永劫予言できるわけですから)
|> 我々が自由意思を持てることとの
|> 矛盾が解消できるような気がしてきたからです。
|> 多世界解釈を放棄して、
|> 無間の世界から、、ひとつだけを
|> チョイスしていく自由度とでもいいましょうか。
|> ところがこう考えると
|> なぁんだ、普通のコペンハーゲン学派の
|> 解釈と何処が違うんだろう?となるわけです。
|> 違うんだなぁ。たぶん。
|> 我々が世界を決定していくのであって
|> 不確定な世界をふらふらしていくというわけでは
|> ないのです。
|> こちらにある山を
|> あちらに動かせる可能性についても
|> 考えています。
|> あぶないかなぁ。
|> 山動かすと。