アダムスキー「宇宙哲学」 対訳

訳者あとがき

訳者あとがき

 

著者ジョージ・アダムスキーは一八九一年にポーランドで生まれた人で、幼時に両親と共にアメリカヘ移住した。
父親はポーランドの王族出身で、母親はエジプトの王朝の流れを汲む人であったという。
家庭の経済事情のために高度な学校教育を受けることは不可能だったが、成長するにしたがって宇宙の法則にたいする探究と精神の向上を目指すようになり、独自な哲学を展開するに至った。
その間多大の辛酸をなめて豊富な人生体験を持ったようだが、その辺の事情はよくわからない。
晩年はカリフォルニアのパロマー山上に居住して、宇宙哲学の研究塾を開き、多数の弟子を指導したり悩める人々を救ったりする一方、天文学にも関心を持ってドーム付一五インチ反射望遠鏡と六インチ反射望遠鏡を駆使して天体観測にも打ち込んでいた。
間題が発生したのは第二次大戦後である。
彼はグループ一同と共に天体観測を続けているうちに、不思議な物体がしばしば夜空に出現する事実に気づくようになり、急速にこのUFO(未確認飛行物体)に関心を寄せるようになった。
そしてこの物体群は他の惑星から来るものらしいということがわかりかけてきた一九五二年一月二〇日、カリフォルニアのデザートセンター砂漠に着陸した円盤から出て来た一人の金星人と劇的な会見をしている。
この時には六人の目撃証人がいて全員が宣誓書を出しており、連邦検察局の徹底的な調査によって事実であったとの結論が出されたといわれているし、事件当時アメリカ空軍のジエット機が上空から現場を撮影した写真が空軍の重要証拠物件として秘蔵されているとも伝えられている。
右の事件の詳細な内容については新アダムスキー全集第一巻『第2惑星からの地球訪問者』に述べてある。
訳者はこの会見現場を何度も視察した。
それ以来アダムスキーは”選ばれた人”となってアメリカ国内で別な惑星から来た進化した人々とひそかにコンタクト(接触)を続けることになり、また実際に異星人たちの宇宙船に乗り込んで宇宙旅行にも出かけるが、その体験は新アダムスキー全集に詳述してある。
また、いわゆるUFOと呼ばれる宇宙船の推進理論その他の科学的、哲学的な記事も新アダムスキー全集の各巻に収めてある。
また彼の支持活動を続けた日本GAPの主宰者たる訳者との連絡状況やその他異星人間題に関する補足的な事柄も全集に記述されているから、彼の人物や体験について知りたい方は新全集の各巻をお読みになることをおすすめする。
もちろん前代未聞の体験記であるから多数の人の疑惑を招くのも当然で、世界のUFO研究界で非常な話題となり、猛烈な攻撃の的になって、大勢はアダムスキーにとってきわめて不利な状態となった。
その後の宇宙開発による発見事と食い違う点が多かったからである。

しかし米ソ両国の為政者や一部科学者は、月や別な惑星に関する重大な事実を隠しているという説もあり、近年これが有力になってきている。
後を支持する運動も起こった。
Get-Acquainted Program というのがそれで、GAPと略称し、当初世界十数カ国にこの組織網が確立して一九六五年四月にアダムスキーが他界してから後もGAP活動は日本や数カ国で続けられている。
これは”真実を知らせる運動”というような意味である。
前述のようにアダムスキーが撮影した円盤写真や体験記を疑問視した人は少なからずいたが、実際にはフィクションであったという証拠はなく、すべて独断的な偏見や憶測にすぎない。
しかし驚異的事実を簡単に明るみに出して人々に信じさせるほどこの世界は単純かつ平和ではないし、だいいち各国間の”謀略綱”という恐るべき実体を考えてみれば、真実が葬り去られて虚偽が横行するのも無理からぬことで、その点ではイエスの時代を一歩も出ていないようにも思われる。
ところがアダムスキーを”真実の人”と断ぜざるを得ない最大の理由は、彼の哲学の素晴らしさにある。
世界には多種類の哲学や宗教が存在するが、およそアダムスキーほどに宇宙の法則を平易に解いた人は他にないだろう。
人間のセンスマインド(肉体の感覚器官の心)と宇宙の意識との一体化を中心思想とした彼の”人間を進化させる方法”は、まことに明快で理路整然として科学的である。
それどころか二一世紀の科学が人間の意識と物質との関係の解明と応用の黄金時代となることが予想される現在、アダムスキーの哲学はその最先端を行くものではないかとも考えられるのである。
またアダムスキーは宇宙の意識との一体化によって人間の感受性が極度に高まる場合、いわゆるテレパシー(精神感応)現象が発生すると説き、はるかに進歩した別な惑星群の人々が、このテレパシーを駆使して理想的な世界を建設している実情を伝えたが、そもそもテレパシーなるものを夢物語として嘲笑する人には、現実に世界各地に素晴らしいテレパシーの能力を持つ人々が少なからず存在することを知る必要があるだろう。
テレパシーは単なる読心術ではなく、人間の進歩、特に感受能力の発達と共に発現してくる自然の状態であることは本書によってわかってくるはずである。
本書はアダムスキーが展開した宇宙的哲学に関する三種類の書物のなかで中心となるもので、きわめて深遠な思想が簡潔に述べてあるから、本書だけでは具体的な方法について不明な個所があるかもしれない。
それで本書の姉妹篤として新アダムスキー全集第二巻『超能力開発法』と第三巻『21世紀/生命の科学』を併読されれば詳細がわかることになっている。
しかし本書の最後に述べてある”想念観察記録法”はまことに重要で、これがアダムスキー哲学の実銭の根本をなすから、意欲ある人は実行されるようおすすめする。

 

訳者 久保田八郎

 


 




 


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[日本語訳] 久保田八郎 訳(中央アート出版社「21世紀の宇宙哲学」より)
[英語原文] COSMIC PHILOSOPHY by GEORGE ADAMSKI


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