エッセイ『意識の声』は、特別維持会員の加入者だけに発行された小冊子です。

エッセイ『意識の声』より

1990年8月号 去る七月二四日、私は所用あって都内西新宿のボストンクラブ事務所へ秋山眞人氏を訪ねました。約束の一時に九階の受付へ行き、すぐに応接室へ通されてまもなく、氏が出てきました。しばらくぶりの再会でしたが、元気そうで、しかもどういうわけかダブルのよそ行きの背広を着込んで、リュウとした格好です。しかし気にとめずに私は早速用件を切り出しました。 これはかねてからお願いしてあった難病の人達に対す...

1990年9月2日日本GAP会長久保田八郎 去る8月12日から22日まで、恒例の日本GAP海外研修旅行でイタリアとイスラエルの旅に出かけました。この件についてはユーコン誌111号(1990年10月発行予定)に詳細な記事が出ますから、それをお読み頂くとして、今度の旅行ほどに痛感したことはないと言えるのはテレパシー能力です。すでに英文版ユーコン誌第六号の注文者にはチラシでお伝えしたことですが、過去30...

1990年12月号 私はこの頃思うのです。あらゆる人の価値観は千差万別であり思想内容も多種多様ですけれども、そのすべてを理解してかかることこそ、真の意味での『万物一体』ではないかと。なぜならば、創造主は人間のあらゆるレベルでの想念を理解しているからこそ人間を生かすことが可能なのではないかと思われるからです。創造主に一定の価値観や基準があって、万人をそれに当てはめて合否を判定していたら、ほとんどの人...

1991年 1月号 私が昨年末から考えるようになったのは、地球人の最大の欠陥は『恐怖心』から逃れられない点にあるということです。昔からの生老病死の四苦なるものが人間にとりついた悪魔と見なされてきましたが、人間のこれらの呪縛を当然と思い、なかば悪魔達と妥協してきました。このために地球人独特の観念が生じており、それによる低次元な想念帯が巨大なものとなって我らの惑星を取り巻いています。失業と金欠の不安、...

1991年 2月号 先般、私は第四次のデザートセンター調査にまいりました。アダムスキーが撮影した『馬の鞍』状の地形を調査するためです。一月二四日より二九日までの六日間、七人連れで行ったのですが、この詳細については四月発行予定のユーコン一一三号に掲載しますから、ここでは省略します。 この旅行でも痛感したのですが、個人または少人数で海外へ出かけて、文字通りの西も東もわからぬ場合、出くわす異国人のなかで...

1991年 3月号 アダムスキーの『第2惑星からの地球訪問者』には、偉大な精神的発達を遂げた別な惑星の人々は、敵が攻撃してきても自分たちは応戦をせず、相手を殺すよりも、むしろ自分たちの死を選ぶ、という記述があります。これは恐怖心皆無の状態であり、しかも他人を傷つけないという万人愛の発露でもありますが、根本的には転生の法則を熟知しているがゆえの「死」に対する概念の地球人との決定的な相違から来ると思わ...

1991年 4月号 つい先日このエッセーの三月号を書いたと思ったら、もう四月号ですから、一ヶ月の経過の早いことを痛感します。そして艶麗な春――。「春と聞かねば知らでありしを、聞かばせかるる胸の思いを、如何にせよとのこの頃か」という季節となって、万物の躍動感を覚える日々ですが、私は相変わらず超多忙でして、いまは四月末刊行予定のユーコン誌一一三号の編集で忙殺されています。この文章を執筆中の三月二四日現...

1991年 5月号 一ヶ月の経過は実に早いもので、ついこのあいだ四月号を書いたと思ったら、もう五月の文章を作成することになりました。大体私はあらゆるGAP関係の行事や諸活動を一年単位で計画しますから、それらを次々と処理していくうちに月日はアッというまに過ぎてしまい、頼山陽ではありませんが「逝くものはすでに水のごとし」といった状態です。頼はわずか一三歳で(実際は一二歳)この詩を作って自己の浅学を恥じ...

1991年 6月号 去る五月二五日には予告どおりの『全国ネットワーク・テレパシーコールUFO観測会』を実施しました。東京本部は神奈川県秦野市内栃窪の高台の平原地帯で夕方七時より一〇時まで観測しましたが、大成功でした。何度か光体を見た人達がいますが、特に顕著な出現が見られたのは、七時四四分に天頂付近を南から北へ急スピードで飛ぶオレンジ色の光体を発見して大勢の人が歓声をあげたときと、さらに八時六分に今...

1991年 7月号 人間誰しも より以上に充実した豊かな人生を過ごしたいという欲求はありますが、現実は必ずしも理想通りに行かず、さまざまの人間模様を織りなしながら泣き笑いの生活を送っています。テレビのドラマを見れば一目瞭然。怒鳴ったりわめいたり、泣いたり笑ったり、なんのことはない。感情の波に流されながら生きているだけのことで、やがて老衰してこの世を去って行きます。こんな人生を過ごしたくない、という...

1991年 8月号全てのものを『金星』とみなす さて、私はときどき大いなる宇宙的印象を得ることがありますが、以前にもお伝えしたと思いますけれども、今春、都内の水道橋から白山通りを歩いておりましたとき、突然、内部からの宇宙的印象を感じて「これだ!」と思ったのでした。どういうことかと言いますと、大勢の通行人を見ているときに、「この世界の誰も自分の実体を知らないのだな」とマインドで考えておりましたら、「...

1991年 9月号 私は八月七日に恒例の海外研修旅行に出かけ、一二日間の大旅行を終えて八月一八日に無事帰国しました。まずアメリカ西部へ入り、次にメキシコへ行き、そのあと再度アメリカの東部へ入国し、最後はワシントン市からデトロイト経由で成田へ直行しました。人員は出発時に一七名、ロサンゼルスでダニエル・ロス夫妻が合流して一九名となり、ニューヨークでアリス・ポマロイ女史が加わって二〇名。豪華な顔ぶれにな...

1991年 11月号 人間というのは非常に不思議な存在です。同じような環境のもとに生まれ育ち、同じ学校で同じような教育を受けながら、方や右翼になり、方や左翼の闘志となって、思想的に対立するという例を見ますと、人間は知性やメンタリティーを越えた「過去からの謎の脈絡」に寄って生き、行動しているとしか思えませんですね。有名な音楽家が天皇絶対論を唱える右翼の代表的な人物になるかと思えば、高貴な家柄の息女で...

1991年 12月号 この一二月は昭和一六年(一九四一年)一二月八日に日本の海軍航空隊がハワイの真珠湾を攻撃して米東洋艦隊を撃破してから満五〇年になるのですが、私はツイ昨年のように思われます。 その当時私は数え年で一八歳、九州若松市の伯父の家で病気で寝ておりましたが、開戦の報に愕然とし、「これはもうだめだ。アメリカのような大国を相手に大戦争を仕掛けるとは言語道断。いずれ日本は必ずやられる。早く健康...

1992年 1月号 日本人の若い科学者でMという方がいらっしゃいます。この人は宇宙開発のコンサルタント的な仕事を個人で行っている方で、東海大学宇宙工学科の出身だそうですが、今年、所用あってアメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)へ行ったのです。そのとき、例のアポロ月着陸船が月面を撮影した多数の写真を見たというわけです。アポロ計画というのはご承知のように一九六八年一二月から一九七二年一二月まで有人宇...

1992年 2月号 去る一月二五日から三〇日まで、私は第五次デザートセンター調査行を敢行しました。これには本部役員が同行しましたが、その顔ぶれは篠芳史、松村芳之、田中淳、加藤純一の四君です。このデザートセンターというのは一九五二年一一月二〇日にアダムスキーが金星人オーソン氏とコンタクトした有名な場所であることは皆様ご存じのとおりで、その詳細は『第二惑星からの地球訪問者』に述べてありますが、その記述...

1992年 3月号 先日、興味深い報告がありました。横浜在住の会員・K氏がミラクルワード(反復思念法)とイメージ法を実践して横浜市内にマンションを買うことが出来たということです。詳細は不明ですが、数千万円もするマンションが買えたというのは素晴らしい事でして、ここにも反復思念とイメージ法の絶大な効果が示されています。この実践法についてはユーコン誌次号に『奇跡を起こす反復思念とイメージ法』と題する私の...

1992年 4月号 私はときたま書店で各種の雑誌を立ち読みして編集のデザインの参考にしますが、あまりにも空虚な内容ばかりで茫然となることがあります。人々は一体何を考えて生きているのだろうかと、地球世界の無思考または無志向性を訝らずにはいられません。こうした使い捨て的な雑誌による無意味な情報をコンニャク情報と呼ぶ学者もいるそうですが、膨大な雑誌書籍が消費される割には一般の人間の精神的向上がほとんど見...

1992年 5月号 春の息吹もアッというまに沈静化し、いつのまにか陽気な五月になりました。実際、一ヶ月が過ぎるのはあまりにも早く、まさに How time flies!(光陰矢のごとし)です。これは私が絶えず期限付きの仕事をして時間という妖怪に追いかけられているからで、その中心をなす仕事はユーコン誌の作成発行にあります。「たった一人で編集しながらよくも毎回期限通りにやれるものだ」という感嘆の声があ...

1992年 6月号 GAP活動を開始して以来、今年で三一年になりますが、その間を回想すれば、あまりにも多くの出来事が走馬燈のように展開します。苦難の日々の慟哭(どうこく)に近い感情、愉悦と歓喜に満ちた安堵の瞬間――。まさに複雑な小径が交錯する原野を彷徨してきたかの感があります。それで人間の形成と人生行路を決定する要素は、実に人間同士の接触以外の何物でもないと思うのです。無数の人が眼前に出現し、それ...

1992年 7月号 今度の号に掲載される出色の記事としてもう一つ『UFO・異星人・地球人』と題するアダムスキーの講演録があります。これは一九五八年にミズーリ州カンザス市で行った講演全文ですが、これまた大変興味深い有益な内容です。たんなる通り一遍の理論ではなくて、現代にも立派に通用する多くの示唆に満ちています。特に人間の恐怖心に触れて次のように言っています。 「ジャングルの中に置き去りにされた赤ん坊...

1992年 8月号 地球の宇宙開発科学の発展に伴って来世紀の西暦二〇二〇年から三〇年頃にかけて、太陽系内の別な惑星群に人類や大文明が存在することを地球世界が常識として知るようになるというのが私の持論でしたが、これはもっと早まって、二〇一〇年頃に世界各国が惑星群の大文明を公式に認めるようになるらしいことが分かってきました。そうなりますと、アダムスキーの名が世界的に浮上し、今世紀最大の偉人の一人として...

1992年 9月号 この頃私は個としての自分の存在に執着しすぎていたいように思います。つまり久保田八郎という一個人の持つ価値観、倫理観等に確執していたわけで、自己を客観的に直視してみますと、狭量な地球人の段階を一差もでなかったのではないかという気がします。もっと大宇宙に没入して自己を限りなく拡大する必要があると考えるようになりましたね。このために万物を創造主の顕現と見ることはもちろんですが、自分自...

1992年10月号 私はセミナーでよく「大宇宙の創造主」に言及しますが、これは人間にとって最高に重要な概念であろうと考えています。この概念を持ち、自分が創造主の現れであるという自覚の元に生きる人と、そうでない人とのあいだには、カルマの形成に雲泥の相違が生じるでしょう。「創造主」といえば宗教がかっているとか、存在が確認できないものを想定するのは非科学的であるというような非難を絶対に気にする必要はない...

1992年11月号 今年もあますところ二ヶ月。全くアッというまに一年が過ぎてゆきます。「光陰矢のごとし」どころか、高速に近いと申しても過言ではありますまい。これは人間個々の主観の問題でもあります。よく話すことですが、四七年前の一九四五年の八月一五日に大戦争が終結し、私は松本航空隊から数日後に故郷へ復員したのですが、それがツイ昨日の事のような気がします。こうした錯覚から人生を一片の夢にたとえる思想が...

1992年12月号 四七年前、広島に原爆が落ちて死者二六万人という大惨事が発生しましたが、スペース・ピープルは事前に予告しませんでした。広島の人だけ助けて他の地域の人々を無視するという不公平なことはできないからです。第二次大戦による全世界の被災地に事前に予告して救出するのは、いかにスペース・ピープルといえども不可能でしょうし、数十億の地球人を彼らの大母船に乗せて別な惑星へ避難させることも絶対に不可...

1993年 1月号 大体に売れる本を書こうと思えば、いくらでも方法はあります。たとえばUFOは地球世界を征服しようとしているという筋で、人間の恐怖を煽りたてて、居ても立ってもいられないよいうな恐るべき内容のUFO関係の書物をさも事実のごとく書きまくるならば、少なくともアダムスキー全集よりはよく売れるでしょうから印税もたんまりと入るでしょう。とにかくデタラメな本を書くのに題材に困ることはありません。...

1993年 2月号 カリフォルニア州は、一月に約二週間に渡ってサンフランシスコからサンディエゴに至る地域が大雨と洪水に見舞われるという史上まれな悪天候でしたが、私たちが行ったときは連日晴天に恵まれて大変に幸運でした。気温も日中は二〇度前後ですから東京の五月上旬と同じです。二三日午後と二四日はロス市内を観光、有益な二日間でした。 二五日、陽光きらめく南カリフォルニアをレンタカーの大型ステーションワゴ...

1993年 3月号 科学は重要ですが、まだまだ地球の科学レヴェルは前途遼遠です。ところが、アダムスキーを非科学的と称して頭から無視する人達が昔から跡を絶ちませんが、この人達は地球の科学で宇宙の森羅万象を解明し尽くしたという錯覚を起こしているだけのことです。また、むかしのこうした科学派を自認する人に限って基礎的な科学知識を持たぬ人が多かったことを私は覚えています。彼らは科学的な知識の有無は別として、...

1993年 4月号 この頃私が痛感しますのは、自分が良い方向に大変化を遂げようと思えば、一般地球人と同じような考え方や同じようなフィーリングで生きていたのでは到底だめだということです。働いて、飲んで、食って、テレビを見て、眠るという惰性的な生活行動を改めることは勿論ですが、それよりも精神のあり方を根本的に大変化させることが急務です。「人間は生き方を変えない限り、救われるものではありません」と火星人...

1993年 5月号 努力といえば、がむしゃらな努力はかえってマイナスになるという意味のことをアダムスキーは言っていますが、あれは人間のテレパシックな感受性を高める場合に有害だと言っているのであって、テレパシーの開発において全く努力をするなという意味ではありません。だいいち、アダムスキー自身でさえも、想念観察手帳に記入し続けるのに猛烈な忍耐力と努力を要したと言っていますし、パロマー山に住んでいたころ...

1993年 6月号 人間は「雄大な理想をいだくこと」が重要です。自分にとって全く不可能と思われても、確実に実現させるという鉄のような信念を持ち、成功したイメージを描きながら勉学や練習を続けるならば必ず実現します。これは私自身が存分に体験している事です。 私たち地球人は自分でも気づかないのですけれども、日常生活のほとんどをマインド(心)だけで判断して過ごしています。しかしマインドは四つの感覚器官から...

1993年 7月号 私は根っからの文化系人間であったらしく、小学校六年生の頃だったと思いますが、四百字詰め原稿用紙約四〇枚に哲学的な小説を書いて、当時一世を風靡した『少年倶楽部』という雑誌の編集部へ投稿したことがあります。結局、返送されてきましたが、それには丁寧な文面の断り状が付けてありました。その文面の中に「原稿が輻輳(ふくそう)しているので」とあって、このとき初めて「輻輳」という言葉を覚えたこ...

1993年 8月号 今年の梅雨は記録的に長くて、この原稿を執筆している七月二六日も終日降りみ降らずみの物理的に暗い日でした。私は午後の都心へ所用で出かけて夕方帰宅しましたが、歩きながら歩調に合わせて「創造主さま、ありがとう、ございます」という言葉を心中で反復して唱えながら歩きますから梅雨空などは全く気になりません。しかし人々の心は不景気の波とともにぐずつくこの長雨で憂鬱になっていることでしょう。地...

1993年 9月号 私は去る八月一三日から一〇日間恒例のGAP海外研修旅行に出かけて、二二日に帰国しました。少し疲れましたけれども、大過なく進行したのは、皆様のご声援のお陰と感謝致しております。今年は総勢一六名。旅は予定どおりの日程をつつがなく消化して、ずいぶん楽しい日々を過ごした次第です。今回でメキシコは五度目、グァテマラは二度目ですが、両国とも訪れるたびに文化が進んでいることがわかります。 当...

1993年 10月号大宇宙思念法(大宇宙瞑想) この頃私は大宇宙の創造主に関する概念を強烈に意識し続けておりまして、ほとんど終日、創造主に呼びかけているような有様です。地球人が太陽系の他の惑星の人々と根本的に相違するのは、大宇宙の作り手であり、また大宇宙の万物を支えている「創造主」なるものの存在に対する認識に欠ける点にあるという意味のことが『第二惑星からの地球訪問者』の中で異星人、特に母船内のマス...

1993年12月号 ついこのあいだ総会を終えたと思ったら早くも師走の足音が迫ってきました。日月の経過の早いのに驚かされます。昔のイギリスの映画にも出てきた次の一節を思い出します。The months pass, but my thoughts are constantly of you. Summer gives place to autumn to winter, and another spr...

1994年 1月号 今年は一九九四年。これでもってGAP活動は創立以来三四年目に入りました。長い道程でしたが、続行してきた甲斐はあったと思っています。あらゆる困難、障害、妨害、攻撃等を突破して、ここまでに至ったのは、ひとえに皆様方のお陰であると、心底から感謝にたえない次第です。現在もなお妨害はありますが、わたしはいっさい反応を示すことはなく、ただひたすら驀進を続けるのみです。「大いなる理想を持って...

1994年 2月号 現在の情報から見て世界のUFO研究会は全く混沌たる状態を呈しています。欧米ではアダムスキーの体験は風化しつつあり、一般では名前さえ知られていません。これはアダムスキーの書物が長年月出版されないからで、本がなければ知識が得られませんので、アダムスキーの言動についてはほとんどが消滅しかかっています。日本ではこれほどにアダムスキー問題の啓蒙活動が展開しているのは奇跡的と言えるでしょう...

1994年 3月号<デザートセンターへ> デザートセンターの砂漠地帯は一九五二年一一月二〇日、アダムスキーが金星人とコンタクトした場所として有名でして、私はここへ数十度来ていますから、我が家の庭みたいに熟知していますけれども、夜間にここで過ごしたのは初めてです。その結果、この砂漠地帯は非常に不思議な場所であることが判明しました。夜、私が車の中で瞑想していたとき、突然、大きな花火が見えてきたのです。...

1994年 4月号<横浜支部大会、大盛況> 予告の通り三月二〇日には横浜市内の港が見える丘公園にある「ポートヒル横浜」で、第一回横浜支部大会が開催されました。参加者七二名という大盛況を呈して私も心から喜んでいます。この日、あいにく私は風邪をひいていて、鼻水の洪水みたいな状態で出かけたものですから、途中で薬局に立ち寄って鼻水止めの薬を買い、それをガブ飲みしながらしゃべるような状態でした。この講演で、...

1994年 5月号<大宇宙一体化法> 従来「大宇宙瞑想」と称する観法を行っておりましたが、この「瞑想」という言葉は宗教的だと批判する人が絶えませんでした。もちろん宗教とは何の関係もない言葉ですけれども、日本人は宗教と精神世界探求関係の言葉との区別がつきませんから、ちょっと精神的な専門語を持ち出すとすぐに宗教だと非難するわけです。たとえば一九世紀の心理学の黎明期にドイツのヴントらによる生理学的心理学...

1994年 6月号<想念は肉体を支配するという哲学の実証者> 七〇歳になる私が旅に出て支部大会に二回も連続して出席するものですから、疲れないのかと不思議そうな顔で私に尋ねる方々があります。アダムスキー哲学の最大の実践家であり、それを肉体にも生かしている人間は、たぶん私でしょう。常に自分が絶対に健康であり、(実際には持病だらけ)完全であるという想念を保ち続けているからです。そのために反復思念を常時実...

1994年 7月号<五〇年の付録人生に天を仰いで感謝> 私はこの七月六日の誕生日で七〇歳になりました。この年齢は「古希」と言われています。これは中国盛唐時代の放浪の大詩人、杜甫の曲江詩の「人生七十古希稀なり」という一節からとったもので、七〇というのは一〇世紀時代の中国で平均寿命がもっと下回っていたからです。今で言えば、たぶん一〇〇歳ぐらいに相当するのでしょう。 幼少時より病弱で何度も大病を患って、...

1994年 8月号<大宇宙力と大宇宙瞑想> 従来、アダムスキー哲学の内、特に『生命の科学』で「宇宙の意識」という言葉が頻繁に出てきました。これは宇宙全体を意識体とみて、大宇宙の生命エネルギー、英知等を総称した言葉としてアダムスキーが用いた造語です。それで多年にわたってこの「宇宙の意識」という言葉を使用してきたのですが、どうも今ひとつピンとこない人が多いらしく、なかには勘違いして「宇宙意識」と言う人...

1994年10月号<泥道をも歩こう> この世界の愚劣、卑俗、無理解等を嫌悪するだけでは、自分自身の道を誤ってしまいます。むしろそのような低次元の実態をしっかりと把握した上で、自分が生きる意義を認識して、少しでも他人を救うような生き方をしてこそ、自己の存在価値があると言えるでしょう。泥道をよけて奇麗な道路だけを歩もうとしていれば目的地に到達できないのと同じです。 高名な画家の須田剋太氏がある人に宛て...

1994年11月号美しい人生とは何か いまや世をあげて百家争鳴の時代です。もっとも、これは昔からのことですが――。例の世紀末の大変動説が巷間に横行しています。しかし心配する必要はありません。地球人はテレパシックな能力を駆使して先を読み取る力がなく、そのために常に恐怖がつきまとうものですから、恐怖すべきものに同調しやすくなるのです。これを同質結集の法則といいます。類は類を呼ぶというのと同意義です。逆...

1994年12月号<認識と愛への出発> 万人が共通する欲求は「自分だけは幸せになりたい」という欲求です。これは絶対的な欲求であって、不幸を求める人間は世界に存在しません。これが意味するところは、大宇宙の創造主は人間が幸福になるように創造されたのであって、苦痛に苛まれる生物として造り出されたはずはありません。そこで、万人が幸せを望んでいることを認識するならば、あらゆる人間の言動はすべて幸福感を得よう...

1995年 1月号 人間の想念が肉体に影響を与えることは最近の心身医学でも言われていることですが、物理化学的な因果関係を絶対視する西洋医学では容易に認められない実情でした。精神と身体とは全く別物だというデカルトの二元論が神聖視されてきたからです。しかし、アメリカのトップクラスの名高い週刊誌「ニューズウィーク」の日本語版一二月二八日号には「心を科学する」と題して、アメリカの科学者達の心と肉体に関する...

1995年 2月号いかにすれば絶対安全に生きられるか ユーコン誌一二八号に私が書いた記事の中で「地球は誤解の惑星だ」という件があります。あの部分は最初原稿に「地球は盲目の惑星が」と書いたのですが、地球はメクラの集まりだというのは不遜な言辞ですから「誤解」と書きかえたのでした。しかし一般地球人は自分の正体や大自然の実態については何も知らず、四官で形成されるマインドだけで右往左往して生きています。つま...

1995年 3月号★再び動物の予知について 先号で阪神大震災の直前に同地域のネズミその他が不思議な行動をなした件について述べましたが、さらに興味深い事実が出てきましたので、ここにお伝えしましょう。 二月九日付の毎日新聞に作家の藤本義一氏が、「震度七の記憶」と題して被災者の立場から生々しい体験を描写された記事が出ていますが、その中に次の一説があります。「前日の正午頃から唸りと悲鳴に似た声を放っていて...

1995年 4月号★大地震発生を前夜予感した人 兵庫県宝塚市にお住まいのNさんは、大地震発生の前夜、「明日は大きな地震がありそうだ。断水してはいけないから、水を貯めておこう」と思いたち、ふだんなら風呂の湯を流してしまうのに、その夜に限って湯を流さないで貯めておいたり、その他、浄水機できれいな水を作ってから、それをペットボトルやあらゆる空きビンに詰めておいたところ、本当に大地震が発生して断水したので...

1995年 5月号ヨハネ黙示録 この名高い文章は、地球世界が堕落して混乱した後に、別な惑星から高度に進化した人々が地球を訪れるようになるという予言を二千年前にヨハネが『誰かから』聞いて、それを美しい比喩的な表現で書き残したものであることは間違いありません。したがって、地球に混迷状態が続いた後、別な惑星の偉大な文明の存在を突き止めた地球人が大いなる覚醒の段階を経てから、真の意味での宇宙時代が到来する...

1995年 6月号カルマと瞑想 某カルト教団の事件も教祖が逮捕されてひと山越えましたが、まだ予断を許さない状況のようです。それはともかくとして、私達はよくカルマという言葉を使用するために宗教的であると批判する人があるようですが、これは誤認です。カルマという言葉は宗教用語ではありません。これは古代インドの高級な文章語であったサンスクリットの名詞であって、もとは「カルマン(Karman)」といったのが...

1995年 7月号真の愛について いつぞや都内の銀座に出て有楽町駅前に引き返したところ、白い服を着た例の教団の男女信者達がビラをまいているのです。それは「我々はサリンを作ってはいない」という趣旨の内容で、教祖が逮捕されたというのに、まだこんなことをやっているのかとばかり人々は嫌悪の表情を浮かべていました。凄まじい狂信ぶりです。これほどの熱意を自己の内部や万人の内部に宿る「宇宙の意識」に向けたならば...

1995年 8月号歴史の証人 ユーコン誌一三〇号を七月一七日に全国向け発送しましたので、すでに皆様方には内容をお読みになったと思います。巻頭言に書きましたように、近来世間を動揺させた某カルト教団の大騒動に便乗して、真実の超能力やUFO問題までもオカルトの分野に入れてごた混ぜにし、抹殺しようとする一部の学者や評論家がいます。しかし私が入手した情報によりますと、この人達は本気で攻撃しているのではなく、...

1995年 9月号ホンコンのテレビ局が日本GAPを取材 去る八月九日、ホンコンのテレビ局が突然来日し、私を取材してUFO番組を製作するという椿事が発生しましたのでお伝えしましょう。 この日私は昼頃に用事で外出する予定でしたが、なぜか「今日は家にいるほうがよい」という印象があって仕事部屋で軽い仕事をしておりました。すると一時頃に電話が入って「ホンコンのテレビ局の者だが、日本GAPを取材して番組を作り...

1995年11月号憎しみに対して祝福で応えると奇跡が生じる 一般地球人は他人からひどい憎悪に満ちた攻撃を加えられた場合、同じ憎悪で返しますが、これはよくありません。以下、その理由を述べます。 憎悪や恨みの想念波動は非常に劣等な低周波です。そこでこちらが同じような憎悪で返しますと、こちらも低周波の波動を放つことになりますので、相手の波動と共振して、相手と同じ土俵で戦うことになり、果てしない泥沼の戦争...

1995年12月号悪魔は私達を誘惑しない 九月のアメリカ行き以来、いろいろな行事や仕事で過労が続いたせいか、私は少し体調を崩しまて、一一月中旬の五〜六日間は寝たり起きたりの生活を過ごしていました。今はすっかり回復して毎日元気よく仕事を続けています。つくづく思いますのは、自己抑制の重要さです。如何に強烈な信念があっても人間の体力には限度がありますから、それをわきまえて抑制することが大切であることを痛...

1996年1月号イメージ療法と大宇宙思念法 イメージ法が医学界で次第に認知されつつあることを伝える絶好の記事があります。日刊「ゲンダイ」昨年一二月一九日付に「快感ホルモンで元気ハツラツ」と題して、ベストセラーになった「脳内革命」の著者で田園都市更生病院院長の春山茂雄医学博士が次のような素晴らしい説を展開しておられます。要約すると次のとおりです。『体調をくずしやすい人は夜フトンの中に入ったときに、「...

1996年2月号永遠なるものを求めて 「永遠なるものを求めて永遠に努力する人を菩薩という」と識者は言います。たしかにそうでしょう。しかし地球人はこの一代だけが自分の人生であって、死んだら無になると思っています。なんという不合理な考えでしょう。死後に無になるような人間がなぜ創造されたのか、なぜ宇宙の創造主はそのような無駄な事をきまぐれに行なっているのか。人間の肉体一つを見ても驚異的に合目的的に創造さ...

1996年3月号来世紀にはアダムスキーが世界的に浮上する 近来書店に直販しているユーコン誌の売れ行きが落ちて、直販を断る店が増えてきました。これは昨年の某教団の大騒動の悪影響によって、超能力やUFOなどのいわゆる超常現象がすべてイカサマであるかのごとき印象を一般人に与えたことと、これに追い打ちをかけるように、これらの超常現象を徹底的に否定した単行本などが出回り始めたせいもあるようです。しかし私は断...

1996年4月号万物一体哲学と倒錯した思想 「人間は創造主の子であるから万人はみな兄弟だ。また人間は何を信じようと自由だ」というのは真理ですが、だからといって倒錯した神経による誤った想念をいやがる他人にむりやり押しつけるのは一種の犯罪であって、スペースピープルがアダムスキーを通じて伝えた宇宙哲学とは対極に位置する最低の行為です。こんなことを今更強調するのもバカらしいのですが、人間は奇妙なもので、ど...

1996年5月号「自然治癒力を考える会」で講演 去る四月三日、医師団の研究会である「自然治癒を考える会」から私(久保田)に依頼があった件で、当日、千代田区の郵政省横のニューダイヤモンドビルの一室で、七時三〇分より一〇時三〇分までの三時間、私はアダムスキー問題と宇宙哲学について講演を行ないました。この研究会は実際には約五〇名で構成されているそうですが、当日の出席者は約二〇名でした。幹事は若い女医の浦...

1996年6月号書物の重要性について 私はかねてからアメリカのペンシルヴェイニァ州にあるブッククラブに加入していまして、ここから毎月送られてくる書籍の通信販売のカタログを見るのを楽しみにしています。といっても財布の都合により、めったに購読しませんが、三月に来たカタログの中にマルクス・アウレリウスの『Meditations』(瞑想録)があるのを見て、なぜかひかれるものを感じて注文しました。この本は昔...

1996年7月号知識と求道のはざま 五月の東京月例セミナーで質問が出ました。それは「私達はアダムスキーの本だけ読んでいればよいか、それとも多くの本を読んで知識をふやすべきか」という内容でした。私が言下に答えたのは「アダムスキーの本だけ読んでいればよいというものではない。各種の本を読んで世の中を知るべきだ」です。一方、私は万巻の書物を読んできましたが、さほどの知識はありません。せっかく本を読んでも内...

1996年8月号信念の人。神谷女史 信念のカといえば、本紙(意識の声)七一号(今年六月号)に、古代ローマ皇帝で聖者であったマルクス・アウレリウスの「自省録」(岩波文庫)をギリシャ語の原典から翻訳した神谷美恵子女史の凄い語学力に感歎した旨を述べましたが、その後、関心が高まるにつれて女史の事を調べてみたくなり、各方面に当たっている内に判明しました。その後「神谷美恵子著作集」(みすず書房)前一〇巻のうち...

1996年9月号決断力と実行力の重要性 私(久保田)自身はアダムスキーに会った経験はないのに、こうまで彼のために活動を展開続行しているというので、私を、イエスに会ったことのないパウロに譬えて賞揚して下さる方があります。これは少々面映いのでして、実際、内心では私もアダムスキーに会った人達を羨ましく思っているのです。 なぜ私はアダムスキーに会わなかったか。理由は簡単です。田舎にいた当時、アメリカへ行く...

1996年10月号真実と創作の相違 私はこのところずっと英文新約聖書の使徒行伝を毎夜床についてから少しずつ読み返しましたが、特にパウロの言行について感動と疑惑が錯綜し、聖書というのは半分か三分の一は創作なのだと感じるようになってきたこの頃です。小アジア(トルコ)からローマに及ぶ、当時としては大航海を遂げながら、死の危険をかえりみずにイエスの教義を説いて歩いたパウロの言動を「誰か」が克明に記録したこ...

1996年11月号英語上達法について 私はよく質問を受けます。「どうすれば英語が上達するか」と。これは大変難しい問題です。私を英語の大家だと思っておられる方が多いようですが、とんでもない。私の英語などは一杯の酒ほどの価値もありません。しかし、だからといって私が英語の出来ない人間であったらGAP活動はつぶれてしまいます。以前にも申したことがありますが、三五年にわたるGAP活動で私が最も苦心したのは資...

1996年12月号★宇宙哲学で奇跡を起こした夫妻 日本GAPの熱心な会員で岐阜県にお住まいの大谷和江さんが、昨年相談の書簡をよこされました。それによりますと、大谷さんのお友達で行きつけの美容院の経営者である女性はご主人と夫婦仲が悪く、毎日のようにご主人が殴る蹴るの暴力をふるうので、もはや忍耐力の限度を越えて、こうなれば離婚以外に生きる道はないと言って苦悩しているけれども、なんとか救う方法はないもの...

1997年 1月号★地球破滅説のまやかし いよいよ世紀末も切迫して、あと三年となりました(学問的には二〇〇一年からが二一世紀でが、一般的には二〇〇〇年が新世紀の始まりとみなされていますから、それを採れば、あと三年です)。巷間には不気味な噂が流れたり怪しげな書籍類が氾濫しています。曰く、地球には破滅が近づいた。宇宙人の存在を信じている者のみは別な惑星から来る大宇宙船に乗せられて助けられると。 このよ...

1997年 2月号★地球の大地に足をつけることが先決問題 GAPの若い本部役員間で、私は膨大な知識を持つ人間だと思われているようですが、ナー二たいしたことはありません。若い頃に知識の吸収を無視したものですから、今になって取り返そうという反射作用が働くのかもしれません。つまり若年の頃には「宇宙の真理さえ体得すればよい。世俗的な雑多な知識はむしろ有害だ」と思っていたのです。そしてアダムスキーが伝えた他...

1997年 3月号★金星イメージ法 以前に紹介したことがありますが、早稲田大学総長の奥島隆康先生は「自分はどこへ行っても楽しい事だけが待ち受けている、と考えるタイプの人間だ」とおっしゃった言葉が数年前に新聞のインタービュー記事に出たことがあります。あのお言葉は私にとって天啓の慈雨であり大シヨックでした。一流大学の最高の地位におられる方が、あそこまで徹底した楽天主義をつらぬいておられたとは! これは...

1997年 4月号★ 再度、金星イメージ法について 金星イメージ法の話に返りますと、あの方法は世界六〇億の地球人の誰も考えつかないもので、人間が考案し得る観法としては世界最高のものであると自負していますが、その実行も最高に難関です。このイメージ法の持続は、やってみれば分かりますが、到底ただのネズミのやれる事ではありません。慣れるまでは自分に鞭打って歯をくいしばりながら難行を続ける必要があります。 ...

1997年 5月号 陽光きらめく五月晴れの候となりました。全国の維持会員の皆様にはお元気でおすごしのことと存じます。平素は多大なご支援にあずかりまして深謝仕ります。薫風そよぐみやこおおじさっそうかっぱ 薫風そよぐ都大路を颯爽と闊歩する筆者の眼には、万物に宿る生命の躍動と宇宙の創造主の叡知が映って「創造主様、バンザーイ!」と大声で碧空に叫びたくなってきます。この原稿をしたためている今日(四月二五日)...

1997年 6月号★万人に対する尊敬感が最高のカギ 他人をやっつけてやろうという攻撃性。これは人間にとって最大の害毒でして、個人といい国家といい、これを消滅させない限り幸福が到来するものではありません。何度も例に出すことですが早稲田大学総長・奥島隆康先生の「自分はどこへ行っても楽しい事だけが待ち受けていると思うタチなのだ」という思想には偉大な哲学がひそんでいます。忍事な宗教家の説教などは足下に寄り...

1997年 7月号 全国の維持会員の皆様にはお元気のことと存じます。私も連日大奮闘しておりますから、ご安心下さい。平素の多大なご支援のほどに深謝仕ります。つい先日六月号をお送りしたと思っていましたらアッというまに七月になってしまいました。全く人生は時間の流れとの闘いです。「六月は美女美男、都会を離れ、近郊の別所に移りて、蔭多かる庭、花園の泉、たえず緑草をうるおすあたりに休らい、人みな恋の奴なり。七...

1997年 8月号★素晴らしい書物が出た! 先般七月六日の東京月例セミナーでお伝えしたことですが、最近素晴らしい書物が出版されました。それは次のとおりです。「生命の暗号」筑波大学教授・村上和雄氏著 定価1,600円 サンマーク出版 二三八頁もあるこの書の内容をここに詳しく紹介する余裕はありませんが、要約すれば次のとおりです。「人体には約六十兆の細胞があり、各細胞の中の核にある遺伝子(DNA)には約...

1997年 9月号★ 精神の向上を図る一つの良策 私達は泥沼のような世俗的生活の中にあって、自分一人が高貴な精神と態度を保つのは至難の業と思いがちです。そして渦巻く低次元な世間の想念波動に圧迫されて、その中に呑み込まれそうになります。それに対抗して昇華しようとしても、もがけばもがくほど低想念の怒濤の中に引きずり込まれそうになります。これを脱するにはどうすればよいでしょうか。 一つの良い方法がありま...

1997年10月号★万人を尊敬する哲学の実践 私は総会で「万人を尊敬せよ」とある方面から私に与えられた忠告の件について話しました。以前はその理論をよく理解していても、実践するのは至難の業でしたけれども、総会が終わってから、なぜかそれを誠意をもって実行しなければいけないという強い義務感が心底から沸き起こってきたのです。こんな事はかつてないことですが、とにかくこれを実行しないことには自分は救われないの...

1997年11月号★異星人に出会ったときの心構え 日本GAP主催第一七回海外研修旅行「イスラエル聖地遺跡の旅」も近づいてまいりました。出発は一一月二二日で、二九日に帰国する八日間の旅です。実は七年前にイスラエルへ行ったとき、ガリラヤ湖畔の都市ティベリアの路上で異星人の女性とすれ違ったことがあります。そのとき私と一緒に歩いていた仲間が三人いたのですが、彼らはそのときには気づかなかったのですけれども、...

1997年12月号★大成功のイスラエル旅行 予告通りに日本GAPは去る一一月二二日より二九日までの八日間、「イスラエル聖地遺跡の旅」を実施して大成功裏に帰国しました。ご声援頂いた方々に深謝致します。旅行中のイスラエルは連日快晴続きで日中温度も摂氏約二五度前後という夏に近い快適な日々でして、参加者二六名は汗ばむ陽気のなかを、エルサレムを皮切りに連日元気よく視察の旅を続けました。日本GAPとしてはイス...

1998年 1月号★歴史の曖昧さと無知 まことに歴史というのはいい加減なものです。わずか六〇年前の日中戦争でも日本軍が南京を占領時に三〇万の中国人を殺したという説と、そんなことは絶対になかったという否定説とが闘争を続けていますが、真相はともかくとして、たった六〇年前の歴史がこうも曖昧な結果を残すとは驚くほかはありません。 私の見るところ、戦後生まれであの戦争を知らない人達が否定説を掲げているようで...

1998年 2月号★宇宙哲学実践法 さて宇宙哲学の実践ですが、これはアダムスキーが言うように「宇宙の意識と一体化せよ」に尽きるのですが、そう言われても何をどうしてよいか分からないという人が多いようです。そこで、私は昔から大宇宙思念法をみずから実行して多大の成果をあげてきましたので、それをセミナーで指導しているわけです。すると「久保田は間違ったことをやっている。アダムスキーはこんなことを教えてはいな...

1998年 3月号★エゴからの脱却とテレパシー開発の一方法 かなり以前に日本GAP紀南会の代表である松口幸之助君が伝えてくれた話ですが、彼がむかし中学生であった頃、井上倭子先生とおっしゃる方がおられたそうです。この先生は幼児の頃からお母さまから一つの教えを受けられました。それは「人間というものは、どんな人でも、その人の心をタマネギの皮をむくようにむいてゆくならば、最後には『善』だけが出てくる。だか...

1998年 4月号★月面に大量の氷が発見された! 去る三月六日付の各新聞によりますと、かねてから米航空宇宙局(NASA)が飛ばしていた「ルナプロスペクター」(月観察機の意味)が五日に月を観測して、月の北極と南極付近に水で出来た氷が大量に存在する確実な証拠を見つけたと発表しました。すでに皆様方はご存じだったと思いますが、これは大事件です。というのは以前の天文学で月は水も空気もないただの土塊だと言って...

1998年 5月号★ 大変動をのがれるには どうすれば大災害をのがれられるか。その回答はただ一つ。「大自然との一体化の想念を持ち続けて生きること。そうすれば事前に予知できる」。これに尽きます。しかし通常人間は自然界から完全に浮き上がってしまい、ワレが、ワレが、という個体性や自我に固執して生きていますから、これではテレパシックな予知能力は出てこないのです。そこで燦然と輝くのはジョージ・アダムスキーの...

1998年 6月号★ 想念は物理的波動 人間の想念なるものは未発見の大量の荷電微粒子が空間を進行する超高周波の波動なのです。だからこそ遠隔地との人間同士のテレパシー現象が発生するのです。この波動は自分自身の肉体を構成する全細胞群にも影響を与えますし、また細胞は意識を持っていますから、そこで「私は健康、無限に健康、絶対健康!」と強烈な想念を起こせば、その波動をキャッチした細胞群が(厳密に言えば細胞の...

1998年 7月号★私の人生とはどのようなものか 日本GAPはアダムスキーの要請を受けて私が一九六一年の九月に創立したもので、今年で三七年になります。年月の経過の早いことを痛感しますが、私としてはむしろ一九四五年の八月に大戦争が終結して以来の五三年間の方がアッという間に過ぎ去った感があります。むしろ東京へ進出してからの約三〇年間の方がはるかに長い道程だったような気がしますのは、この間が全く私の激動...

1998年 8月号 今夏は梅雨の気配がさほど見られず、雨に濡れてこそ風情のある紫陽花も撫然とした面持ちで七月を過ごしていたように見受けられます。しかし用事で外出の多い私には大助かりでした。真夏の都大路は活気に満ちて生命の躍動感を覚えます。先日も快晴下を二カ月半ぶりに新宿のヨドバシカメラへ寄ったときには、生きていてよかったなあと、内心で歓声を発した次第でした。昔から写真を仕事の一分野としてやってきた...

1998年 9月号 酷暑の季節もやっと過ぎ去ろうとしています。今年の八月は世界的な猛暑だったようで、新聞によりますとパリは八月一〇日に今年最高の三八度を記録し、エッフェル塔を望むシャイヨー宮前の巨大な噴水がプールに早変わりしたということでした。水着姿で飛び込む人が多かったのでしょう。 このシャイヨー宮には何度も行って眼前のエッフェル塔を望見したものですが、そのときに痛感したのは、東洋と西洋との決定...

1998年10月号 全国の維持会員の皆様にはお元気でお過ごしのことと拝察致します。平素は多大なご支援にあずかりまして厚く御礼を申し上げます。当方はすっかり健康が回復しまして、日夜GAP活動に精励しておりますのでご安心下さい。食べ物は何でもOKですがアルコールだけは病院の先生から禁じられていますので約五カ月間ビール一滴も飲みません。味も忘れてしまって、もう縁が切れたのと同様です。まったく未練はありま...

1998年11月号 秋冷の候となりました。平素は全国の維持会員の皆様には多大なご支援にあずかりまして衷心より御礼を申し上げます。本号でついに100号に達しました。深謝仕ります。★ ダニエル・ロス氏も大学でUFOを教えている! さて、ダニエル・ロス氏夫妻は去る一〇月一三日に離京して茨城県の坂本氏宅へ移動しました。同日、私は加藤幹事と津田副幹事との三人で東京駅より同行し、車中で愉快に歓談しながら過ご...

1998年12月号 いよいよ師走となりました。この一年間は維持会員の皆様方より多大なご支援にあずかりまして厚く御礼を申し上げます。今はユーコン誌144号を編集中でして、数日後には終了し、今月二〇日頃までにはオフセット版下の製作を完了させたいと考えています。これを印刷所へ渡せば万々歳です。しかし他にも仕事が山積していますから、大晦日までは手が離せないでしよう。でも元気一杯に活動出来ること自体が実に有...

1999年1月号★何かを求めようとして探し歩いた日々 今から五〇数年前、敗戦後の大混乱の虚脱状態の中にあって、戦死をまぬがれた私がこれからは自分の時代が来るのだと大いなる希望に燃える一方、生涯の探求の的になる「何か」を求めようとしたのですが、それが何であるのか、さっぱり分かりません。標的が浮かび上がってこないのです。実際にはカルマの法則によって私の目標はすでに決定していたのですが(それはUFOです...

1999年2月号★最も正確な新約聖書 大体に新約聖書はあまりにも多種類のものが出ていて(私は約一五種類の聖書を持っています)、翻訳文が間違いとまで言えなくともイエスの言葉をまるで女のように丁寧に訳してあるものが多いのが目につきます。たとえば弟子達に向かって「あなた方は私について来なさい」とか「行って人々に伝えなさい」という調子の訳文です。ところが、この新約を古代ギリシャ語から徹底的に忠実に訳して、...

1999年3月号★私の研究活動歴も矢のように過ぎ去った 日本GAPの活動は創立以来今年で三八年になります。私がアダムスキー氏と文通を始めたのは戦後九年目の一九五四年(昭和二九年)のことですから、それから通算すれば私のアダムスキー派としてのUFOと宇宙哲学の研究活動歴は今年で四五年になります。そして彼の勧めに従って日本GAPを設立以来四〇年近くになります。よくも続いたものだと思いますが、これは私の独...

1999年4月号 全国の維持会員の皆様方には平素多大なご支援にあずかりまして厚く御礼を申し上げます。三月末にユーコン誌145号のオフセット版下を製作する必要から(蛇足ながら、これは私か一人で製作するのです)今回の「意識の声」105号は早目にとりかかりました。「春まだ浅く月若き、生命の森の夜の香に、あくがれ出でてわが魂の、夢むともなく夢見れば──」啄木の絶唱を口ずさみながら都大路を逍遥すれば、沸々と...

1999年5月号 全国の維持会員の皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。平素はひとかたならぬご援助にあずかりまして満腔の謝意を表させて頂きます。 さて、陽光きらめく五月晴れの季節になりました。寒かった関東平野の空っ風もやっと暖かい絹布団に変わって人間達を祝福しているかのようです。この四季の変化を考察しますと創造主の至上なるみ業に感歎を禁じ得ません。人間を創造されたのが全くの無責任な計画ではなく...

1999年6月号 つい先日5月号を作成したと思ったら早くも六月。心底から年月の経過の速さを感じるこの頃です。ガイドライン見直し、電話の傍受に関する法律を制定するとかなんとかでテレビでは与野党が大喧嘩をやって世情は混沌たる状態ですが、結論から申しますと日本は絶対に崩壊することはありませんからご安心下さい。むしろ世界の平和のかけ橋として模範国家になるでしょう。それを祝福するかのような燦然たる陽光のもと...

1999年7月号 いよいよ真夏の季節となりました。まだ梅雨とは訣別の時期に至っていないようですが、いずれ真夏の太陽の洗礼を受ける時が遠からず来るでしょう。平素は維持会員の皆様方より多大なご支援にあずかりまして厚く御礼申し上げます。★ユーコン誌146号発行遅れる ユーコン誌146号は七月二〇日に全国向け発送の予定で私(久保田)が鋭意編集中でありましたが、実は六月中旬に急病のため入院し、八〜九割方編集...